森海コラム

[動物博士の生きものがたり]  小鳥たちの混群   

[動物博士の生きものがたり] 小鳥たちの混群   

冬に公園や里山に行くと、いろいろな種類の小鳥が群れになって行動していることがあります。これは「混群」(こんぐん)と言われます。おもにシジュウカラの仲間やエナガやメジロなどが混群を作っていますが、キツツキの仲間が加わっていることもあります。 シジュウカラは、初夏に子育てをします。その時は、なわばりを作って同種の他の鳥を排除します。子育てには大量のイモムシが必要ですが、隣のペアにイモムシを取られると、自分の子供に充分な食物をあげられなくなります。食物を確保するために、自分の領域を防衛するのです。ところが、雛が巣立ってしまうとなわばりはなくなります。それどころか、巣立った幼鳥を含むいくつかの家族が一緒に群れを作って行動するようになります。集団でいると、タカなど外敵の発見が早くなり、襲われても自分や家族が死ぬ確率は下がります。食物不足はみんなで移動することで解決できます。そして、秋から冬になると、他の種類の鳥たちとも一緒に群れを作るようになります。       冬は、小鳥たちにとって、とても厳しい環境です。小鳥たちの食物となる虫がいなくなります。一年以内に一生を終える虫は秋までに繁殖・産卵を終えて成体は姿を消しています。年を越して生きる虫の多くは冬眠のために木の皮の裏などに入って隠れて過ごしています。虫の数も減り、残っている虫もじっと隠れていて見つけるのが難しくなります。草の実や木の実も落ち葉や雪に隠れて探すのも大変です。しかも、冬は日照時間が短く、食料を探すことができる時間は短くなります。さらに、体が小さく熱が逃げやすい小さな動物たちにとって、外気温の低い冬は体から熱が逃げやすいので、夏以上に熱の生産をしなくてはなりません。熱の生産のためにはエネルギーを効率的に使う必要があります。無駄な動きをすると、エネルギーを消耗し熱の生産ができなくなります。一方で、多くの木は葉を落としてしまい、小鳥たちの隠れ場所が減って、タカなどの外敵に見つかりやすくなります。寒さに耐えるだけでなく、少ない食物を効率的に探し、外敵から見つかりやすい環境の中で生き延びなくてはならないのです。 冬には、シジュウカラや一回り小さなヒガラやコガラ、ちょっとがっちりしたヤマガラ、小型のキツツキであるコゲラ、小さく嘴の細いメジロなどが、一緒に行動しているのが見られます。他の種類と一緒になるといろいろな利点がでてきます。群れでいると、外敵からは見つかりやすいのですが、小鳥の側も外敵を見つけやすくなります。さらに、群れの中に違う種類の鳥がいると、同じ木にいても好んで使う空間が異なるので、さまざまな場所から外敵を見張れるのです。食物が少ないので、群れでいると競争が激しくなって、食物にありつけなくなることが起こります。しかし、混群では、構成している小鳥の種類が異なるので、競争が緩和されます。嘴の大きさが異なるので、求める食料の大きさも少し異なります。食物の探し方も取り方も少しずつ異なります。体重の軽いヒガラやエナガは、枝先まで行って食べたり、小枝にぶら下がって下側から食料を探したりします。ヤマガラやシジュウカラは幹の近くや太い枝をおもに利用します。キツツキであるコゲラは、幹や枝で専門的に探します。また、他の種類の小鳥が見つけた食料を自分が食べることもできますし、同じような場所を探すこともできます。シジュウカラは他の鳥が見つけた食料を奪うことが観察されています。 このように混群は、食料獲得については、競争を避け、あるいは、他の鳥を利用し、外敵に対しては群れの効果を発揮することができます。生存に最も厳しい冬を越すとても良い方法なのです。種類によって体格に差があるので、順位関係が生じ、弱い種類の鳥は食料を奪われたり、ストレスが生じたりしますが、それでも混群でいることのメリットが優っているのでしょう。 冬の公園で小鳥の群れを見かけたら、どんな鳥が群れにいるか、ぜひ観察してみてください。 (写真は、巣箱の中の雛にイモムシを持ってきたシジュウカラ)  <一般社団法人倫理研究所「職場の教養」誌に「野生の教養」というタイトルで掲載された文章を加筆・修正し、写真をつけました。>   南 正人:理学博士。麻布大学特命教授。軽井沢で15年間自然ガイド業を行った後、麻布大学で13年間教鞭をとる。宮城県の離島・金華山でシカの研究を35年間続けている。 「森から海へ」評議員、NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ代表理事。

[動物博士の生きものがたり] 小鳥たちの混群   

冬に公園や里山に行くと、いろいろな種類の小鳥が群れになって行動していることがあります。これは「混群」(こんぐん)と言われます。おもにシジュウカラの仲間やエナガやメジロなどが混群を作っていますが、キツツキの仲間が加わっていることもあります。 シジュウカラは、初夏に子育てをします。その時は、なわばりを作って同種の他の鳥を排除します。子育てには大量のイモムシが必要ですが、隣のペアにイモムシを取られると、自分の子供に充分な食物をあげられなくなります。食物を確保するために、自分の領域を防衛するのです。ところが、雛が巣立ってしまうとなわばりはなくなります。それどころか、巣立った幼鳥を含むいくつかの家族が一緒に群れを作って行動するようになります。集団でいると、タカなど外敵の発見が早くなり、襲われても自分や家族が死ぬ確率は下がります。食物不足はみんなで移動することで解決できます。そして、秋から冬になると、他の種類の鳥たちとも一緒に群れを作るようになります。       冬は、小鳥たちにとって、とても厳しい環境です。小鳥たちの食物となる虫がいなくなります。一年以内に一生を終える虫は秋までに繁殖・産卵を終えて成体は姿を消しています。年を越して生きる虫の多くは冬眠のために木の皮の裏などに入って隠れて過ごしています。虫の数も減り、残っている虫もじっと隠れていて見つけるのが難しくなります。草の実や木の実も落ち葉や雪に隠れて探すのも大変です。しかも、冬は日照時間が短く、食料を探すことができる時間は短くなります。さらに、体が小さく熱が逃げやすい小さな動物たちにとって、外気温の低い冬は体から熱が逃げやすいので、夏以上に熱の生産をしなくてはなりません。熱の生産のためにはエネルギーを効率的に使う必要があります。無駄な動きをすると、エネルギーを消耗し熱の生産ができなくなります。一方で、多くの木は葉を落としてしまい、小鳥たちの隠れ場所が減って、タカなどの外敵に見つかりやすくなります。寒さに耐えるだけでなく、少ない食物を効率的に探し、外敵から見つかりやすい環境の中で生き延びなくてはならないのです。 冬には、シジュウカラや一回り小さなヒガラやコガラ、ちょっとがっちりしたヤマガラ、小型のキツツキであるコゲラ、小さく嘴の細いメジロなどが、一緒に行動しているのが見られます。他の種類と一緒になるといろいろな利点がでてきます。群れでいると、外敵からは見つかりやすいのですが、小鳥の側も外敵を見つけやすくなります。さらに、群れの中に違う種類の鳥がいると、同じ木にいても好んで使う空間が異なるので、さまざまな場所から外敵を見張れるのです。食物が少ないので、群れでいると競争が激しくなって、食物にありつけなくなることが起こります。しかし、混群では、構成している小鳥の種類が異なるので、競争が緩和されます。嘴の大きさが異なるので、求める食料の大きさも少し異なります。食物の探し方も取り方も少しずつ異なります。体重の軽いヒガラやエナガは、枝先まで行って食べたり、小枝にぶら下がって下側から食料を探したりします。ヤマガラやシジュウカラは幹の近くや太い枝をおもに利用します。キツツキであるコゲラは、幹や枝で専門的に探します。また、他の種類の小鳥が見つけた食料を自分が食べることもできますし、同じような場所を探すこともできます。シジュウカラは他の鳥が見つけた食料を奪うことが観察されています。 このように混群は、食料獲得については、競争を避け、あるいは、他の鳥を利用し、外敵に対しては群れの効果を発揮することができます。生存に最も厳しい冬を越すとても良い方法なのです。種類によって体格に差があるので、順位関係が生じ、弱い種類の鳥は食料を奪われたり、ストレスが生じたりしますが、それでも混群でいることのメリットが優っているのでしょう。 冬の公園で小鳥の群れを見かけたら、どんな鳥が群れにいるか、ぜひ観察してみてください。 (写真は、巣箱の中の雛にイモムシを持ってきたシジュウカラ)  <一般社団法人倫理研究所「職場の教養」誌に「野生の教養」というタイトルで掲載された文章を加筆・修正し、写真をつけました。>   南 正人:理学博士。麻布大学特命教授。軽井沢で15年間自然ガイド業を行った後、麻布大学で13年間教鞭をとる。宮城県の離島・金華山でシカの研究を35年間続けている。 「森から海へ」評議員、NPO法人生物多様性研究所あーすわーむ代表理事。

[動物博士の生きものがたり] 動物と植物の闘い③

[動物博士の生きものがたり] 動物と植物の闘い③

哺乳類の一部は、食料として植物を利用しています。その典型はウシやシカなどの草食獣です。彼らは、完全に植物に依存して生きています。しかし、自分の力では植物の葉にあるセルロースを分解できません。どうするかというと、胃の中で飼っている細菌などの微生物でセルロースを分解します。口で噛み砕いた植物を胃に送り、それらの微生物と混ぜ合わせます。また、いったん胃に入れた植物を吐き戻して、口の中でさらに細かくして微生物と混ぜ合わせます。こうして、セルロースを微生物に分解してもらうわけです。草食獣は分解してもらったものを吸収して栄養とするだけでなく、そうやって増えた微生物も食べてしまいます。微生物は貴重な動物タンパクです。つまり、草食獣は胃の中で牧畜をしているのです。      しかし、植物も一方的に食べられているわけではありません。イネ科植物の葉の中にはケイ酸というガラスのような硬い物質が含まれていて、噛めば噛むほど、草食獣の歯は削られていきます。草食獣は、歯が最後まで削られてしまったら、植物を細かくすることができず、栄養を取れなくなって死んでしまいます。つまり、イネ科植物は食べられながらも反撃しているわけです。 私たち人間も、植物を利用しています。ワインに含まれて心地よい苦みを感じさせるタンニンや、お茶に含まれるカテキンは、植物が自分を攻撃する細菌や動物から身を守るために作り出した物質です。人間はこうした物質を拝借して、細菌などから身を守っているのです。また、私たちが使っている薬の中にも、植物や微生物などの天然資源を利用したものがあります。ペニシリンやストレプトマイシンなどの抗生物質は、カビや細菌が他の菌の増殖を抑えるために作った物質です。私たちはいわば、生物間の競争や闘いのために作られた物質を利用しているわけです。そして、こうした物質は、生態系の中にまだまだあるはずです。生態系を守る理由の一つは、未知の有用な物質を守ることにもあるのです。 <一般社団法人倫理研究所「職場の教養」誌に「野生の教養」というタイトルで掲載された文章を加筆・修正し、写真をつけました。> 南 正人:理学博士。麻布大学特命教授。軽井沢で15年間自然ガイド業を行った後、麻布大学で13年間教鞭を取った。宮城県の離島・金華山でシカの研究を35年間続けている。「森から海へ」評議員、NPO法人あーすわーむ代表理事。

[動物博士の生きものがたり] 動物と植物の闘い③

哺乳類の一部は、食料として植物を利用しています。その典型はウシやシカなどの草食獣です。彼らは、完全に植物に依存して生きています。しかし、自分の力では植物の葉にあるセルロースを分解できません。どうするかというと、胃の中で飼っている細菌などの微生物でセルロースを分解します。口で噛み砕いた植物を胃に送り、それらの微生物と混ぜ合わせます。また、いったん胃に入れた植物を吐き戻して、口の中でさらに細かくして微生物と混ぜ合わせます。こうして、セルロースを微生物に分解してもらうわけです。草食獣は分解してもらったものを吸収して栄養とするだけでなく、そうやって増えた微生物も食べてしまいます。微生物は貴重な動物タンパクです。つまり、草食獣は胃の中で牧畜をしているのです。      しかし、植物も一方的に食べられているわけではありません。イネ科植物の葉の中にはケイ酸というガラスのような硬い物質が含まれていて、噛めば噛むほど、草食獣の歯は削られていきます。草食獣は、歯が最後まで削られてしまったら、植物を細かくすることができず、栄養を取れなくなって死んでしまいます。つまり、イネ科植物は食べられながらも反撃しているわけです。 私たち人間も、植物を利用しています。ワインに含まれて心地よい苦みを感じさせるタンニンや、お茶に含まれるカテキンは、植物が自分を攻撃する細菌や動物から身を守るために作り出した物質です。人間はこうした物質を拝借して、細菌などから身を守っているのです。また、私たちが使っている薬の中にも、植物や微生物などの天然資源を利用したものがあります。ペニシリンやストレプトマイシンなどの抗生物質は、カビや細菌が他の菌の増殖を抑えるために作った物質です。私たちはいわば、生物間の競争や闘いのために作られた物質を利用しているわけです。そして、こうした物質は、生態系の中にまだまだあるはずです。生態系を守る理由の一つは、未知の有用な物質を守ることにもあるのです。 <一般社団法人倫理研究所「職場の教養」誌に「野生の教養」というタイトルで掲載された文章を加筆・修正し、写真をつけました。> 南 正人:理学博士。麻布大学特命教授。軽井沢で15年間自然ガイド業を行った後、麻布大学で13年間教鞭を取った。宮城県の離島・金華山でシカの研究を35年間続けている。「森から海へ」評議員、NPO法人あーすわーむ代表理事。

ルビーとのお散歩コース

ルビーとのお散歩コース

2024年元旦の能登地震がルビーとの散歩中に起きた。30年近く3代の愛犬と歩いて来た散歩コースの途中に目の前でアスファルトが弾け出した、ルビーと抱き合って,震えながら見ていました。そこから家まで残っていた1km程の道は障害物競走を思い出すような体験でした。地震後マトモに散歩できるようになるまでは半月以上かかりました。 1月中旬から避難させて頂いた能登町の友人の離れは九十九湾のすぐ近くでしたのでその頃からはお散歩コースが森から海へ変わりました。精神状態は先のことで不安で一杯でしたが毎朝の散歩に海辺の風景が見れて新鮮でした。能登町に避難しながらほぼ毎日珠洲の家に戻って、時々元の散歩コースを歩いて、地震に会った所に来るとその時の恐怖感を思い出しました。ルビーは今でもそこを通ると早足に変わって、さっさと過ぎて行こうとするからきっと同じように思い出しているでしょう。     一年を通して、それぞれの季節に散歩の楽しみがあります。春には山菜、蕗のとうから始まる。秋にはキノコ、数年前から散歩中に見つけたハタケシメジとタマゴタケが秋の食卓の定番となりました。毎日同じコースを歩いていると自然界のイロハがわかって来て、楽しみが増えて行く一方です。しかし、昨年の地震の影響で私にとってとても残念なことがありました。地元を離れて行く人が増えたと共に道端に除草剤を撒く量も増えました。30年近く愛犬と歩いて来た道路沿いに人体に(もちろん犬体にも!)確実に害のあるラウンドアップを膨大に撒かれるようになりました。ルビーの前に飼っていた愛犬が農薬摂取で亡くなったこともあって、仕方がなく、今年の6月から散歩コースを変更することにしました。新しいコースにはかなり長い急な登り坂があって、最初はふうふう言いながら登って行きました。 夏の暑い時にはルビーが特に嫌がって、家を出ると前のコースに向かって行こうとしましたが今では喜んで毒のない道について来てくれるようになりました。新しい散歩コースには毎日新しい発見があります。土砂崩れの工事が数カ所で行われていましたが最近工事が終わり、それぞれの集落へ行く道が開通し今まで行けなかった南山方面にも行けるようにな理ました。猪の親子に出会って、ちょっとビビったこともあったがルビーが一丁前に追いかけてくれました。食べられるキノコを見つけるにはまだ時間がかかりそうですがこれからの紅葉が楽しみです。  

ルビーとのお散歩コース

2024年元旦の能登地震がルビーとの散歩中に起きた。30年近く3代の愛犬と歩いて来た散歩コースの途中に目の前でアスファルトが弾け出した、ルビーと抱き合って,震えながら見ていました。そこから家まで残っていた1km程の道は障害物競走を思い出すような体験でした。地震後マトモに散歩できるようになるまでは半月以上かかりました。 1月中旬から避難させて頂いた能登町の友人の離れは九十九湾のすぐ近くでしたのでその頃からはお散歩コースが森から海へ変わりました。精神状態は先のことで不安で一杯でしたが毎朝の散歩に海辺の風景が見れて新鮮でした。能登町に避難しながらほぼ毎日珠洲の家に戻って、時々元の散歩コースを歩いて、地震に会った所に来るとその時の恐怖感を思い出しました。ルビーは今でもそこを通ると早足に変わって、さっさと過ぎて行こうとするからきっと同じように思い出しているでしょう。     一年を通して、それぞれの季節に散歩の楽しみがあります。春には山菜、蕗のとうから始まる。秋にはキノコ、数年前から散歩中に見つけたハタケシメジとタマゴタケが秋の食卓の定番となりました。毎日同じコースを歩いていると自然界のイロハがわかって来て、楽しみが増えて行く一方です。しかし、昨年の地震の影響で私にとってとても残念なことがありました。地元を離れて行く人が増えたと共に道端に除草剤を撒く量も増えました。30年近く愛犬と歩いて来た道路沿いに人体に(もちろん犬体にも!)確実に害のあるラウンドアップを膨大に撒かれるようになりました。ルビーの前に飼っていた愛犬が農薬摂取で亡くなったこともあって、仕方がなく、今年の6月から散歩コースを変更することにしました。新しいコースにはかなり長い急な登り坂があって、最初はふうふう言いながら登って行きました。 夏の暑い時にはルビーが特に嫌がって、家を出ると前のコースに向かって行こうとしましたが今では喜んで毒のない道について来てくれるようになりました。新しい散歩コースには毎日新しい発見があります。土砂崩れの工事が数カ所で行われていましたが最近工事が終わり、それぞれの集落へ行く道が開通し今まで行けなかった南山方面にも行けるようにな理ました。猪の親子に出会って、ちょっとビビったこともあったがルビーが一丁前に追いかけてくれました。食べられるキノコを見つけるにはまだ時間がかかりそうですがこれからの紅葉が楽しみです。  

みうちゃまそこは動線上です

みうちゃまそこは動線上です

日中、陽射しは暑く感じるものの夏の殺人的な暑さからは脱したなぁと感じるこの頃。 秋の風が確実に吹きはじめているのですが、なかなかすっと気持ちよく切り替わって涼しくはなってくれません。 おりく坊は連日へそ天で床に転がっています。   さて一方のメンヘラのみうちゃま、1年以上たった今でもおりく坊のようにへそ天や変な格好で寝る・・・ということはしてくれません。 男の子の方が変な格好で寝ることが多いのか、単にみうちゃまの性格なのか。 未だに昼寝にすら没入しないことが多いです。なにせ、ストレッチし始めたら寄って来るし、寝転がったら寄って来るし、場所を移動したら付いて来ます。 この前、試しにトイレのドアを開けて入ってみたら見事に付いてきました。人間で言うと何歳児くらいなのかな…このどこまでも付いてきて「ねぇねぇ」とひたすら話しかけてくるのは。 そして実は彼女は付いてくるだけにとどまらなくて「ちょいちょい・・・」と日々私たちにツッコまれています。   なぜ動線上にくるのか   ストーカーだけならまだ良いんですけど、彼女はなぜか私たちの進行方向へ必ず歩いてゆきます。先導しているようにトコトコと。 リビングからキッチン、玄関からリビング。 先導しているという意識なら良いのですが、彼女はむしろ逆で追いかけられていると認識して、急ぎ足で逃げるという全く意図していないシチュエーションが多発。 にゃーにゃー言いながら被害者意識満載で逃げるため、旦那さまに毎度「追いかけているわけじゃないのよ・・・」と呆れられている始末です。 こっちとしてもさっさと抜かしたいけど、絶妙にさっと抜かすほどでもない速さと距離感なのでこっちが後ろでちょっともたつく。そんなことありませんか、駅の構内や路上で。前を歩く人との間隔の中で。 みうちゃま本人は全くの無自覚でやっているんだからどうしようもないですけどねぇ。猫と人間では生活導線は被るわけないんですけど。   猫はシンプルだからこそ意味不明   キャッツ達を見ていると、「状況判断」「因果関係」というものから行動するってゼロなんだなとつくづく実感します。ただ行きたい方向がこっち。ただそうしたいからする。 「○○だから」という理由付けが背景にあって行動する、そんなフクザツなことはこの地球上で人間しかしていません。そして、「気を遣う」なんてことももちろんしない(笑) シンプルだからこそ、意味不明な行動になる。なんだか不思議。

みうちゃまそこは動線上です

日中、陽射しは暑く感じるものの夏の殺人的な暑さからは脱したなぁと感じるこの頃。 秋の風が確実に吹きはじめているのですが、なかなかすっと気持ちよく切り替わって涼しくはなってくれません。 おりく坊は連日へそ天で床に転がっています。   さて一方のメンヘラのみうちゃま、1年以上たった今でもおりく坊のようにへそ天や変な格好で寝る・・・ということはしてくれません。 男の子の方が変な格好で寝ることが多いのか、単にみうちゃまの性格なのか。 未だに昼寝にすら没入しないことが多いです。なにせ、ストレッチし始めたら寄って来るし、寝転がったら寄って来るし、場所を移動したら付いて来ます。 この前、試しにトイレのドアを開けて入ってみたら見事に付いてきました。人間で言うと何歳児くらいなのかな…このどこまでも付いてきて「ねぇねぇ」とひたすら話しかけてくるのは。 そして実は彼女は付いてくるだけにとどまらなくて「ちょいちょい・・・」と日々私たちにツッコまれています。   なぜ動線上にくるのか   ストーカーだけならまだ良いんですけど、彼女はなぜか私たちの進行方向へ必ず歩いてゆきます。先導しているようにトコトコと。 リビングからキッチン、玄関からリビング。 先導しているという意識なら良いのですが、彼女はむしろ逆で追いかけられていると認識して、急ぎ足で逃げるという全く意図していないシチュエーションが多発。 にゃーにゃー言いながら被害者意識満載で逃げるため、旦那さまに毎度「追いかけているわけじゃないのよ・・・」と呆れられている始末です。 こっちとしてもさっさと抜かしたいけど、絶妙にさっと抜かすほどでもない速さと距離感なのでこっちが後ろでちょっともたつく。そんなことありませんか、駅の構内や路上で。前を歩く人との間隔の中で。 みうちゃま本人は全くの無自覚でやっているんだからどうしようもないですけどねぇ。猫と人間では生活導線は被るわけないんですけど。   猫はシンプルだからこそ意味不明   キャッツ達を見ていると、「状況判断」「因果関係」というものから行動するってゼロなんだなとつくづく実感します。ただ行きたい方向がこっち。ただそうしたいからする。 「○○だから」という理由付けが背景にあって行動する、そんなフクザツなことはこの地球上で人間しかしていません。そして、「気を遣う」なんてことももちろんしない(笑) シンプルだからこそ、意味不明な行動になる。なんだか不思議。

おりく坊七変化

おりく坊七変化

つい先ほど、昼食の準備をしていたらどこからか猫の声が聞こえました。 くぐもった声。外にいる野良猫・・・?と思いましたが、いや待てよ。この聞きなれた声・・・おりく坊だ。 以前2階で、彼は反対側に開いたドアのせいで袋小路となって閉じ込められたことがあります。その時もこんな声で鳴いていました。 耳を澄ませてみると、意外と近い。お風呂場です。 案の定、彼はまた閉じ込められていました。 そう言えばついさっきお風呂の掃除でカビ取りスプレーをしたんですが、あの独特なにおいがきついので戸を閉めたんだった。 戸を閉めたちょうどその時、彼は「このニオイは何だろう」とお風呂場を覗きに行っていたんでしょう。 おりく坊は猫部屋で寝ているとすっかり思っていたので、まさか中にいるとは想像もつかず確認しませんでした。ごめんね。 閉じ込めのことは置いておいて、まさかスプレー液を舐めたりしていないよね!?そっちの方が心配でしばらく様子を見ていましたが大丈夫そうです。こういううっかりが事故につながるんだと反省中。いたずらしない子で良かった・・・ 解放された直後はいつも以上に私にべったりでした。   多彩な鳴き声を持つおりく坊   冷静にこの時のことを振り返ると、私はよく瞬時に「これは助けを求めている声だ」と分かったなと思いました。いつもの鳴き声と明らかに違うと分かったのは母性というやつなのか、毎日声を聞いているからなのか。 おりく坊もみうちゃまもおしゃべりさんなので、私たちの元に来るときは必ずと言っていいほど「来たよー」みたいなノリで鳴きながらやってきます。 そんなノリじゃなくて、実はしっかり何かを要求しているのかもしれませんが、大概は「なでて」「遊んで」「ごはん」ですね、たぶん。   そのおしゃべりの中でもおりく坊って、かなり鳴き声のバリエーションが多いんです。 時々「あなたは誰ですか?」と問いかけるくらい違う声を発してくるので、旦那さまとよく笑っています。 通常の声は「わーん」と「あーん」の中間みたいなどこか間の抜けた声。 みうちゃまとケンカして興奮している時は遠吠えのような図太い声を出し、ひょんな拍子に出す声は「あぁん」という女の人の甲高い声。しょんぼりしたときは「くーん」と鳴き、最近は「はーん」「ひーん」「ふーん」「ほーん」というハ行の声を出すようになりました。 もしもおりく坊に「この声出して」っていうお願いが出来たら、バラエティ番組で人気者になれるんですけどね。

おりく坊七変化

つい先ほど、昼食の準備をしていたらどこからか猫の声が聞こえました。 くぐもった声。外にいる野良猫・・・?と思いましたが、いや待てよ。この聞きなれた声・・・おりく坊だ。 以前2階で、彼は反対側に開いたドアのせいで袋小路となって閉じ込められたことがあります。その時もこんな声で鳴いていました。 耳を澄ませてみると、意外と近い。お風呂場です。 案の定、彼はまた閉じ込められていました。 そう言えばついさっきお風呂の掃除でカビ取りスプレーをしたんですが、あの独特なにおいがきついので戸を閉めたんだった。 戸を閉めたちょうどその時、彼は「このニオイは何だろう」とお風呂場を覗きに行っていたんでしょう。 おりく坊は猫部屋で寝ているとすっかり思っていたので、まさか中にいるとは想像もつかず確認しませんでした。ごめんね。 閉じ込めのことは置いておいて、まさかスプレー液を舐めたりしていないよね!?そっちの方が心配でしばらく様子を見ていましたが大丈夫そうです。こういううっかりが事故につながるんだと反省中。いたずらしない子で良かった・・・ 解放された直後はいつも以上に私にべったりでした。   多彩な鳴き声を持つおりく坊   冷静にこの時のことを振り返ると、私はよく瞬時に「これは助けを求めている声だ」と分かったなと思いました。いつもの鳴き声と明らかに違うと分かったのは母性というやつなのか、毎日声を聞いているからなのか。 おりく坊もみうちゃまもおしゃべりさんなので、私たちの元に来るときは必ずと言っていいほど「来たよー」みたいなノリで鳴きながらやってきます。 そんなノリじゃなくて、実はしっかり何かを要求しているのかもしれませんが、大概は「なでて」「遊んで」「ごはん」ですね、たぶん。   そのおしゃべりの中でもおりく坊って、かなり鳴き声のバリエーションが多いんです。 時々「あなたは誰ですか?」と問いかけるくらい違う声を発してくるので、旦那さまとよく笑っています。 通常の声は「わーん」と「あーん」の中間みたいなどこか間の抜けた声。 みうちゃまとケンカして興奮している時は遠吠えのような図太い声を出し、ひょんな拍子に出す声は「あぁん」という女の人の甲高い声。しょんぼりしたときは「くーん」と鳴き、最近は「はーん」「ひーん」「ふーん」「ほーん」というハ行の声を出すようになりました。 もしもおりく坊に「この声出して」っていうお願いが出来たら、バラエティ番組で人気者になれるんですけどね。

チャチャ日記19 犬友達

チャチャ日記19 犬友達

チャチャのお陰で何人かの犬友ができた。 犬友と言っても犬同士の友達という意味じゃない。犬同士が仲良くなったお陰で飼い主同志が友達になった関係のことだ。 最近の若者たちは友達づくりが下手だという。 部屋の中で一人でゲームばかりしているから生の人間とのコミニュケーションがうまくできないのじゃないだろうか。 出会いがないから結婚ができないと若者は言うがそれは言い訳だ。 僕らの時代に比べれば出会うためのツールはいくらでもあるじゃないか。 公衆電話から彼女に電話を掛けながら、お父さんや兄貴が出たらどうしようとビクビクした経験など今の若者にはないだろう。 スマホがあれば好きな人と直接繋がれる時代。メールやラインを使えば夜中にだってメッセージを伝えることができる。 異性と出会えるチャンスはとても多いと僕は思うのだ。 それでも「出会いがない。」と言う人たちは、出会いがあっても最初の一歩が踏み出せないからだろう。どうやって話し掛けたらいいのか、どうやって仲良くなったらいいのかを躊躇ってしまう。 そんな人たちに僕は犬を飼うことをお勧めしたい。 犬には見栄も外聞も遠慮もない。 当然、犬見尻なんてしない。 道端で会った途端に尻尾を振ってにじり寄りお互いに臭いを嗅ぎ合う。そして気にいればじゃれ合ったりする。 そんな状態になったら飼い主は会話するしかなくなる。 「すいませんね。」「ヤンチャなんで。」などと謝りながら「なんていう犬種なんですか?」「お名前は?」「何歳なの?」などと話し出すのだ。 そして数回会っているうちに「相変わらず暑いですね?」「どの辺りにお住まいですか?」などという雑談ができるようになり、数カ月経つと「3丁目に最近できたイタリアンは美味しいですよ。」とか「夏場は軽井沢に行ってるので遊びに来てください。」などという関係に発展したりする。 僕でさえチャチャを飼ってから、近所の見知らぬおばさんや若い女性と会話する機会が多くなった。あまりに愛想が良くなった僕に妻もビックリだ。 僕がよく散歩する国立競技場の回りでも犬連れ同志が立ち止まって会話をしているシーンをよく見かける。 その中には70過ぎのおじいさんと30代と思えるOL女子や50代後半の頭が禿げたサラリーマンと20代の女子大生なんて組み合わせだってある。 普通に暮らしていたらそんな男女が親しく会話するなんてありえないだろう。 しかし、犬連れならありえるのだ。 そして、一緒にディナーを楽しむ友達へと発展していった人たちもいる。 年齢層が近い男女ならさらに親しくなれる可能性は高い。 だから見栄も外聞もなくすぐに友達になってしまう犬の行動を見習おう! ただし、犬のように会った途端いきなり相手の匂いを嗅いだりしたら嫌われるので要注意だ!

チャチャ日記19 犬友達

チャチャのお陰で何人かの犬友ができた。 犬友と言っても犬同士の友達という意味じゃない。犬同士が仲良くなったお陰で飼い主同志が友達になった関係のことだ。 最近の若者たちは友達づくりが下手だという。 部屋の中で一人でゲームばかりしているから生の人間とのコミニュケーションがうまくできないのじゃないだろうか。 出会いがないから結婚ができないと若者は言うがそれは言い訳だ。 僕らの時代に比べれば出会うためのツールはいくらでもあるじゃないか。 公衆電話から彼女に電話を掛けながら、お父さんや兄貴が出たらどうしようとビクビクした経験など今の若者にはないだろう。 スマホがあれば好きな人と直接繋がれる時代。メールやラインを使えば夜中にだってメッセージを伝えることができる。 異性と出会えるチャンスはとても多いと僕は思うのだ。 それでも「出会いがない。」と言う人たちは、出会いがあっても最初の一歩が踏み出せないからだろう。どうやって話し掛けたらいいのか、どうやって仲良くなったらいいのかを躊躇ってしまう。 そんな人たちに僕は犬を飼うことをお勧めしたい。 犬には見栄も外聞も遠慮もない。 当然、犬見尻なんてしない。 道端で会った途端に尻尾を振ってにじり寄りお互いに臭いを嗅ぎ合う。そして気にいればじゃれ合ったりする。 そんな状態になったら飼い主は会話するしかなくなる。 「すいませんね。」「ヤンチャなんで。」などと謝りながら「なんていう犬種なんですか?」「お名前は?」「何歳なの?」などと話し出すのだ。 そして数回会っているうちに「相変わらず暑いですね?」「どの辺りにお住まいですか?」などという雑談ができるようになり、数カ月経つと「3丁目に最近できたイタリアンは美味しいですよ。」とか「夏場は軽井沢に行ってるので遊びに来てください。」などという関係に発展したりする。 僕でさえチャチャを飼ってから、近所の見知らぬおばさんや若い女性と会話する機会が多くなった。あまりに愛想が良くなった僕に妻もビックリだ。 僕がよく散歩する国立競技場の回りでも犬連れ同志が立ち止まって会話をしているシーンをよく見かける。 その中には70過ぎのおじいさんと30代と思えるOL女子や50代後半の頭が禿げたサラリーマンと20代の女子大生なんて組み合わせだってある。 普通に暮らしていたらそんな男女が親しく会話するなんてありえないだろう。 しかし、犬連れならありえるのだ。 そして、一緒にディナーを楽しむ友達へと発展していった人たちもいる。 年齢層が近い男女ならさらに親しくなれる可能性は高い。 だから見栄も外聞もなくすぐに友達になってしまう犬の行動を見習おう! ただし、犬のように会った途端いきなり相手の匂いを嗅いだりしたら嫌われるので要注意だ!