身近じゃないお肉とも比べる鹿肉②~猪肉~

身近じゃないお肉とも比べる鹿肉、
第二弾は猪肉です。

猪肉は鹿肉と同じく、
野生動物のお肉である
ジビエの一つです。

そういえば前回取り上げた、
馬肉はさくら肉、
鹿肉はもみじ肉、
今回扱う猪肉はぼたん肉、
という別名もありますね。

これらの呼び名は
獣肉が禁忌とされていた時代の
隠語のようです。

個人的にはこのテーマも
大変興味をそそられるのですが(笑)、
本記事は犬と猫の飼い主さん向けに
鹿肉と猪肉を
比較しなければいけないので、
早速本題に
入っていきたいと思います。

ですが、
残念なことに鹿肉と猪肉は
厳密には比較しにくいデータとして
日本食品標準成分表に
掲載されています。

どういうことかというと、
鹿肉はニホンジカの赤身肉
生の状態だった場合の
数値であるのに対し、
猪肉は脂身付き
生の状態の数値で
載っているのです。

想像していただければ
分かると思いますが、
脂身の有無は脂質の量に
影響を及ぼします。

そして脂質が多ければ
高カロリーになります。

それを踏まえた上で比較するのは
食材に対して
失礼な気がしてしまうのですが…

しかし、
鹿肉は赤身肉、猪肉は脂身付き
データしか現状は存在しないので
比べさせていただきます。

 

前述の通りなので
グラフには大きな差があります。

逆に言えば脂身の有無、
つまり脂質の量で
エネルギー量は
大きく変わることが
分かるかと思います。

もちろん脂身付きの鹿肉は
高カロリーになりますし、
脂身なしの猪肉は
これより低カロリーになります。

そのためこのグラフだけを見て
鹿肉は低カロリー、
猪肉は高カロリーと
単純に言い切ることはできません。

続いてタンパク質、脂質、
鉄にフォーカスした、
栄養成分の比較です。

 

繰り返しお伝えしている通り、
脂質に大きな差があるグラフに
なります。

何故なら鹿肉は脂身なし、
猪肉は脂身付きだからですね。

実際の数値は
鹿肉の脂質は100gあたり4.0g、
猪肉の脂質は100gあたり19.8gに
なります。

タンパク質は
鹿肉が100gあたり23.9g、
猪肉が100gあたり18.8gです。

鉄は鹿肉が100gあたり0.0039g、
猪肉が100gあたり0.0025gです。

今回は
条件が異なるデータしかないため
比較がしにくいお話と
なってしまいました。

しかし、
本記事では条件が異なることを
強調して記載しましたが、
それをお伝えしていない情報も
世の中には多く存在します。

この条件さえ隠してしまえば、
ジビエの中でも
鹿肉は高タンパク・低脂質が
際立つことになり、
そういった食材を
求める飼い主さんの
目に付きやすくなりますからね。

森から海へでは
正直な情報をお伝えし、
飼い主さんに誤解のない説明を
していきたいと考えています。

その結果、
飼い主さんが自信を持って
おうちの子のために
お食事の選択をし、
全てのわんちゃんとねこちゃんの
健康につながればと思います。

 

本ブログでは、
鹿肉と様々なお肉を比較しているので
過去のシリーズも合わせて
参考にしていただけたら幸いです!

身近なお肉シリーズ↓↓↓
身近なお肉と比べる鹿肉①~牛肉×カロリー~
身近なお肉と比べる鹿肉②~牛肉×栄養素~
身近なお肉と比べる鹿肉③~鶏肉×カロリー~
身近なお肉と比べる鹿肉④~鶏肉×栄養素~
身近なお肉と比べる鹿肉⑤~豚肉×カロリー~
身近なお肉と比べる鹿肉⑥~豚肉×栄養素~

身近じゃないお肉シリーズ↓↓↓
身近じゃないお肉と比べる鹿肉①~馬肉~

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執筆者/小島香澄

執筆者について
猫と犬の手作りごはん、鹿肉販売をおこなう【モノクロキッチン】代表。
取得資格:認定動物看護師、ペット食育協会Ⓡ指導士、ペット栄養管理士、ペットフード販売士

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