身近なお肉と比べる鹿肉④~鶏肉×栄養素~

鹿肉と身近なお肉を比較する、
シリーズ第四弾です。

過去のシリーズはこちら↓↓↓

身近なお肉と比べる鹿肉①~牛肉×カロリー~
身近なお肉と比べる鹿肉②~牛肉×栄養素~
身近なお肉と比べる鹿肉③~鶏肉×カロリー~

今回は鹿肉の栄養素と
鶏肉の栄養素を
比較していきたいと思います。

しかし、
毎度お伝えしていることでは
ありますが、
鹿肉はお肉の部位別に栄養成分が
調べられているわけでは
ありません。

そのため、
まずは鹿肉と鶏肉を
比べるのではなく、
鶏肉の部位ごとの成分に
フォーカスしていきます。

いつも通り生肉の状態の数値で
比較していますが、
これは比較条件を
そろえるためです。

わんちゃんやねこちゃんに
生のお肉を与えることは
森から海へでは
推奨しておりません。

なぜなら生のお肉を食べることで
犬や猫も人と同じように
感染症にかかる可能性や、
寄生虫に寄生される場合が
あるからです。

それでも、
犬も猫も自分で加熱することは
できないから

「生肉でいい!」

「生肉の方がいい!」

といった主張をされる方も
中にはいます。

しかし、
家族として私たちが
一緒に暮らしている、
そんなわんちゃんやねこちゃんを
わざわざ感染症や寄生虫のリスクに
晒す必要はないと私は考えます。

ぜひこのブログを
読まれたペットオーナー様も、
生肉を与えるメリットと
デメリットについて
一度よく考えていただけたら…
と思います。

さて、
話しは脱線しましたが、
鶏肉の栄養成分についてです。

鶏モモ肉と鶏むね肉は
皮なし、皮付きごとに、
それに加えてささみを
比較してみました。

グラフを見てもらうと、
皮があれば脂質が多いこと、
皮がなければ脂質が少ないことが
読み取れます。

そしてさらに脂質が少ないのは
ささみですね。

多くのわんちゃんやねこちゃんが
好む部位でもあり、
取り入れやすい食材の一つが
ささみかと思います。

そのため積極的に手作り食を
与えていないおうちでも、
少しだけトッピングした経験が
あるというケースも
多いかもしれません。

というわけで鶏肉については、
ダイエット中の子や
いっぱい食べたい子にはささみ、
または皮を外したモモ肉、胸肉、
少量で多くのカロリーを
摂取してほしい高齢の子や
食が細い子には
皮付きのモモ肉や胸肉、
といった使い分けができそうです。

では、鶏肉と鹿肉を
比べてみるとどうでしょうか。

鶏肉の平均値と鹿肉で
比較してみたのが上のグラフです。

鹿肉の方が鶏肉よりも
高タンパクで低脂質なことが
分かります。

ここだけ切り取ると、
鹿肉はダイエット中の
太り気味の子におすすめで
そうでない子には不向きであると
捉えることも
できるかもしれません。

しかし、野生化で育った鹿肉は
様々なタイプの子におすすめです。

うちの子は食が細いから
高カロリーな食事を…
と思っている飼い主さんも、
鹿肉を試してみたら
食い付きが良く、
量を食べるから
結果的に理想的なカロリーを
摂取することができた♪
といった結果に
繋がるかもしれません。

ぜひ一度、
鹿のめぐみを試して、
鹿肉もおうちの子の
食の選択肢の一つに
取り入れていただけたら
と思います。

執筆者/小島香澄

執筆者について
猫と犬の手作りごはん、鹿肉販売をおこなう【モノクロキッチン】代表。
取得資格:認定動物看護師、ペット食育協会Ⓡ指導士、ペット栄養管理士、ペットフード販売士

ご相談は下記へお願いします。
E-mail:kojima@morikaraumie.com
URL :https://monochrome-kitchen.com

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