身近じゃないお肉とも比べる鹿肉①～馬肉～

100gあたりの数値は、
タンパク質が馬肉で20.1g、
鹿肉で23.9g、
脂質が馬肉で2.5g、
鹿肉で4.0g、
鉄が馬肉で0.0043g、
鹿肉で0.0039gです。

タンパク質と脂質は
鹿肉の方が多く、
鉄は馬肉の方に
多く含まれていることが
分かります。

この数値を見て分かる通り、
馬肉の良いところ、
鹿肉の良いところは異なるため、
犬や猫にとって馬肉と鹿肉の
どちらの方がいいのか？
という問いに
一言で答えることは
できないのです。

基本的には
馬肉も鹿肉も与えない方がいい、
与えてはいけない、
ということはないのですが、
犬だから
馬肉の方がいい、鹿肉の方がいい、
という形で一概に結論付けることは
できません。

強いて言えば
どちらも食べた方がいい、
もっと言えば
牛肉も鶏肉も豚肉もお魚も
お野菜も穀物も
バランスよく食べて、
様々な食材から
いろいろな栄養素を摂取した方が
より良いです。

なぜなら、
犬も猫も人も、
その日、その瞬間に
必要とするエネルギー量は
変動するし、
必要な栄養素も
常に一定ではないからです。

身体には調整能力があるので
極端な偏食を長期間続けなければ
大きな問題には
ならないかもしれませんが、
食事は毎日の積み重ねです。

今まで大きな問題が
起きていないから
今と同じ食生活を続けるか、
問題が起こらないように
食生活を変えてみるか？

おうちの子のために
その選択ができるのは
ご家族である飼い主さんだけです。

と言ってしまうとプレッシャーを
感じさせてしまうかもしれませんね。

もし、
無添加な食事の方がいいのでは…
オーガニックなフードに興味がある…
という場合は
鹿のめぐみを取り入れてみるのも
一つの手段です。

前述の通り食事は
毎日の積み重ねなので、
逆に言えば一度変えたからと言って
一瞬で身体に
劇的な変化が起こるものでは
ありません。

※一過性の消化器症状（下痢や嘔吐）は起こる可能性がありますが、取り返しのつかない大病に至る可能性は極めて低いです※

飼い主さんが変えてみたい！
与えてみたい！
と思ったタイミングで
大丈夫なので、
新規の食材やフードを
気軽に取り入れてみて、
おうちのわんちゃんや
ねこちゃんに豊かで健康な
食生活を送っていただけたら、
と思います。

馬肉と鹿肉の比較からは
脱線しましたが、
美味しく食べることが
わんちゃんにとっても
ねこちゃんにとっても
幸せなことであるはずです。

数値で比較した記事を
書いている私が言うのも変ですが、
数値に捉われすぎずに
喜んでもらうことだけを
優先したごはんの選び方も
時には必要なんですよね。