森と街 -取り留めもない思い-
ここのところ、森林ブームになってきているように感じています。コロナなどで、屋外の活動が増えてきているからかもうしれません。あるいは、温暖化で環境への関心が高まっているからなのかもしれないですね。
ここで、お読み頂いている皆様に質問です。日本の国土面先の何パーセントくらいが森林だと思いますか。半分以上だと思いますか?それとも半分以下?実は、国土の約70パーセントが森林です(林野庁)。
今日、私は大阪の町を歩いていました。そうすると、街路樹は沢山目にしますが森林を目にすることはほとんどありません。「そっか、そうだよな」と、思いました。私は、ほぼ毎日、山や田畑が視界に入っています。ですから、どことなくいつも、森林のことが頭に浮かび、森林の中で起きていることが気になっています。けれど、街にいて、ビルに囲まれる生活をしていたら「森へ行きたい」と思うことはあるかもしれませんが「森林内で何がおきているのか?などということは思い浮かばないかもしれないな。」と思いました。
目の前に流れてくる川が山から繋がっていると思って川を見ている人も少ないかもしれません。決してそれがいけないと言っているわけではありません。大勢の人が足早に歩く夕方、陽が落ちても暗くならない街の真ん中で「私も、ここで暮らしていたら森の中で起きていることなど思い浮かべることもないんだろうな!」と思い立ち止まりました。街路樹に使われているのは、シラカシとクスノキがほとんどでした。森で暮らしている木も、人に運ばれ植えられた木。どちらも木ににはかわりないのですが、山の中で暮らし、呼吸をしている木と、街の中でいつも明るい中で暮らしている木。どちらも樹木として水と太陽の光を必要としている。 言葉を発しないものたちの命をどう考えるのか?あることは知っているけれど、忘れてしまったものにどう気持ちを寄せることができるのかな? などと、取り止めもない事が次々浮かんで来た街の中でした。