ペットショップで命を買わないで③

「ゴンゴン!」だれかがドアをたたきました。

わたしはそばへより「あなたはだあれ」と話しかけました。すると「わたしはローズ」と返事がかえってきました。わたしは「ここはどこなの?」「おかあさんのとこへかえりたい」と言いました。するとローズは少し悲しそうな顔をしてしんこきゅうをしました。そして、ゆっくりとはなさはじめました。

 

「ここはペットショップ」わたしたちは人間のところへ行くの。悲しいけどお母さんにはもう会えないと思うよ・・・」わたしはお母さんに会えないことを知り、悲しくなり部屋のすみにまるくなりました。ローズは話を続けました。「そんな悲しそうな顔をしていたらだめ。期限までに人間のところへ行かれなかったら・・・。」ローズは話すのをやめました。わたしはおもわずローズのそばへかけより「人間のところへ行かれなかったら・・・?どうなるの?」と聞きました。ローズはもう一度しんこきゅうしてこう言いました。「これはね、わたしがここへきたときに・・・そこ、あなたのいるその部屋にいた白いねこに聞いたの」「わたしはね、ほら。あそこにならんでいる、おいしそうなあれ・・・あれと同じなんだって・・・」「ときどき夜になってものこっているのがあるの。それがどうなるかしってる?」「それはね・・・すてられちゃうの。ごみ箱にすてられちゃうの・・・」「そして・・・あの白い子は・・・わたしに、そのはなしをしてくれたあと箱に入れられて、つれと行かれたの。」「期限がきた・・・って言ってた。」「ゴミになったら・・・どこへ行くの?」と、わたしはすかさずローズにききました。「それはね・・・だれもしらないの。でもね、わかることがあるよ。つれて行かれるところが絶対に幸せな場所じゃないってこと。だってね、むかえにくるあの人は・・・」「とってもいやなにおいがするの。悲しみや苦しみ・・・恐怖のにおい・・・。」「だからね・・・、そんな顔してたらだめ。人間のところへ、行かれるようにかわいくしていなきゃだめなの。ジュエル、笑ってて。」ローズはそう言いました。わたしは言いました。人間のところへ行かれるように・・・。でも心の中はいつも悲しいままでした。

 

そんな日々をすごしていたある日。いつものようにとなりのローズに「おはよう」と声をかけたのですがそこにローズはいませんでした。わたしはなんども呼んでみました。でも、やっぱりローズはいませんでした。「ローズ?ローズ?」わたしはそれでも呼び続けました。すると、どこからか「ジュエル!ジュエル!」とローズの声が聞こえました。それは小さな声でしたがまちがいなくローズの声でした。その声は、わたしたちのお世話をするために作られたうしろのさくのむこうから聞こえてきました。よく見ると小さな箱があります。ローズの声は、その中から聞こえてきました。「どうしてそんなところにいるの?」とわたしが聞きかけたとき・・・。どこからか、なんだかいやないおいがしてきました。そのにおいは怖くて・・・苦しくて・・・悲しいにおいでした。