わんこやにゃんこに脂肪って必要?

健康診断で
血液検査の数値が引っ掛かった!

肥満にさせてしまったので
今日からダイエット!

このような理由で
脂肪の量が少ない低脂肪食を
探している飼い主さんは多いです。

では、脂肪とは
まったく摂取しなくても
問題ないのでしょうか?

確かに、脂肪が多い食事は太りやすく、
このような食事を長く継続していると
身体に影響を及ぼし、
その結果として血液検査の項目などに
反映されることがあります。

しかし、
実は脂肪も健康を維持するために
必要な栄養素の一つです。

そもそも脂肪とは、
水、タンパク質、炭水化物、
ビタミン、ミネラルと同じ
六大栄養素に含まれます。

この中でも
エネルギーになることができるタンパク質、
炭水化物、脂肪は三大栄養素と呼ばれます。

そのため、
身体にとってはなくてはならない
栄養素の一つです。

とは言え、
人と同じようにわんちゃんやねこちゃんも
栄養素はバランスよく摂取することが
必要です。

喜ぶからと言って
おやつをたくさん与えすぎるなど、
極端な偏食が続くと、
肥満や病気になる可能性があります。

「バランスよく」、
「極端な」といった表現をすると、
「具体的には?」と思われる方も
少なくないかと思います。

これは計算をして
毎食の厳密な脂肪の摂取量を
知らなければならない、
という意味ではありません。

人の食事と同じように、
毎食いろいろなものを食べて、
様々な食材から栄養素を摂取することが、
極端な偏食を避け、
バランスのよい食事への近道です。

このようにして脂肪も摂取しておかないと、
逆に身体に悪影響を及ぼす場合もあります。

例えば傷の治りが遅くなる、
毛艶が悪くなるといったことも、
極端に脂肪を摂らせないことで
起こり得ることです。

※別の原因がある場合や、
複合的な理由があるケースも存在するため、
詳細は個別に調べる必要はあります。

そのため、
ダイエットのためや
血液検査の数値の改善のためとは言え、
脂肪ゼロの食事ではなく、
「低」脂肪食が推奨されます。

ちなみに、
高タンパクで低脂肪と言われる鹿肉も
脂肪ゼロの食材ではありません。

特に鹿は
家畜化されているわけではないため、
季節や性別、年齢などによって
脂肪の含有量は異なってきます。

鹿のめぐみは加工しているので、
ある程度は脂質の量は一定で、
ドライフード(一般食)は6.0%以上、
ウェットフードは2.6%以上、
ジャーキーは9.6%以上となっています。

おうちの子のお食事選び、
おやつ選びの参考になりましたら幸いです。

栄養についての質問や、
おうちの子のお食事に関する個別の質問は
下記までお気軽にご連絡いただければと思います。

 

写真は我が家のまあまあ脂肪多めな猫…

どんなに低脂肪食を食べても、
運動なしでエネルギー消費が少ないと、
体重管理は難しいのです…

以上、余談でした!

執筆者/小島香澄

執筆者について
猫と犬の手作りごはん、鹿肉販売をおこなう【モノクロキッチン】代表。
取得資格:認定動物看護師、ペット食育協会Ⓡ指導士、ペット栄養管理士、ペットフード販売士

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E-mail:kojima@morikaraumie.com
URL :https://monochrome-kitchen.com