鹿肉を食べている子は健康?

人間と一緒に暮らすようになり、
現在では狩りをすることなく
飼い主さんがお皿に入れた食事を
口にするわんちゃんとねこちゃん。

逆に言えば
自分で食事を選択する機会がなく
(好き嫌いはあると思いますが笑)、
与えられるものしか
食べることができないと言っても
良いでしょうか。

そんなわんちゃんとねこちゃんの健康を考え、
安心なもの、
添加物不使用のもの、
オーガニックな原材料を使用しているもの、
人が食べることができる内容であるもの、
時には手作りをして、
トッピングを加えてみて…

飼い主さんは様々な基準で
おうちの子のためのお食事を
選んでいることと思います。

では、鹿肉を食べている子は
健康なのでしょうか?

その答えは一概には言えません。

しかし、鹿肉を食べていない子よりも
鹿肉を食べている子の方が
摂取している栄養素の幅が広い、
と考えて良いかと思います。

鹿肉の特徴の一つは
タンパク質が豊富という点ですが、
タンパク質は分解していけば
アミノ酸です。

つまり、
鹿肉はアミノ酸も豊富であると
考えることができます。

もちろん、
牛肉も豚肉も鶏肉もタンパク質を含み、
アミノ酸を含んでいるわけですが、
それぞれに違いがあります。

そのため、
一般的にペットフードに
含まれていることが多い家畜肉だけを
食べている子よりも、
ジビエである鹿肉を食べている子の方が、
様々なアミノ酸を摂取している可能性が
高いと考えられます。

犬や猫だけでなく人もですが、
身体の中では食事から摂取した栄養素を
そのまま利用することはもちろん、
必要に応じて作り変えながら
生命を維持しています。

時には不必要な栄養素を
摂取することもありますが、
常日頃からいろいろな食材を食べ、
より多くの種類の栄養を摂っておくことは
健康のためにも推奨されることです。

ただし、
身体に良いからと言って
苦手なものを無理やり食べさせられることは
わんちゃんやねこちゃんたちにとっても
嬉しいことではありません。

飼い主さんとの信頼関係にも
影響する可能性があるので、
鹿肉が好きで美味しく食べてくれる子には
ぜひ鹿肉をお食事やおやつの
選択肢の一つにしてもらえればと思います。

美味しく食べてもらうことで、
鹿肉の有効活用にも
貢献してもらえたら幸いです。

しかし、
鹿肉がどんなに身体に良いものだと分かっても、
うちの子にとってはどうなのだろう…

そんな風に思われる飼い主さんも
少なくないと思います。

個々の栄養についての質問や、
お食事に関する込み入った質問は
下記までお気軽にお問い合わせいただければと思います。

 

好きなものだけ食べたい我が家の猫。

最近はバターが香るパンが好きです。

バターが香らないパンには寄ってきません(笑)

執筆者/小島香澄

執筆者について
猫と犬の手作りごはん、鹿肉販売をおこなう【モノクロキッチン】代表。
取得資格:認定動物看護師、ペット食育協会Ⓡ指導士、ペット栄養管理士、ペットフード販売士

ご相談は下記へお願いします。
E-mail:kojima@morikaraumie.com
URL :https://monochrome-kitchen.com