【夢旅 056】クリスマスのお洒落わんこ
目黒の街角に漂う異国情緒と鹿ジャーキー
最近ハマっていることがあるんだ。ホーリーはものすごくイヤな顔をするんだけど、ボクには新しい発見でとても楽しいことなんだよね。
パソコンの前に四角いボタンみたいなものがいっぱい並んだ板があるでしょ。あの上に乗ってボタンを押したときのプチプチした感じがまずおもしろい。それで、板の上で動いていろんなボタンを押すと、テレビみたいな画面の中に「9 : : : ; ; h ぉpdpっっっっっっっっっk」」」」」4444^^^^^ーーーーー¥¥¥¥@@@@@っっっfっっっっっj」って感じでいろんな字が出てくるんだよね。ボタンを押すたびに字がいっぱい生まれてきて左から右に動くんだ。画面の中のものは捕まらないってことはテレビで実証済みだからわかっているんだけど、そこは猫、チョイチョイって手が出ちゃう。
そんなことをして遊んでいると、どこをどう押したのか、いきなり音楽が流れ出すときがあるんだよね。ボクは猫だけど、わりとアップテンポでノリのいい日本語のロックが好き(ボクには英語はチンプンカンプンだからね)。
パソコンから流れてくる曲は英語の曲が多いんだけど、ときどき「こんな夜にぃお前に乗れないなんて~」とか「タイムマーシンにぃおー願い~」とか「ダイアモンドだね~ああ~いくつかの場面~」なんて曲(すべて昭和の曲)が流れてきて、ボクのお尻は左右フリフリになっちゃう。
そんなところへホーリーがやってくると、彼の目は点になる。だって、かけたつもりのない音楽がパソコンから流れているし(しかも、けっこうな大音量で)、画面には意味不明の文字がズラッと並んでるんだから、そりゃ固まるよね。そんなホーリーを見るのが目下、ボクは楽しくてしょうがない。だから、きょうもボクはパソコンの前の板に乗る。
で、今回は何の話だっけ? って、そうだよクリスマスだよ、ク・リ・ス・マ・ス。ぜんぜん関係ないこと書いちゃってるじゃん! お尻振ってる場合じゃないっての。あ、でもね、寄り道ついでにこっそり言っちゃうけど、パソコンの前でお尻振ってるのはボクだけじゃないんだ。ホーリーだって、ロック聴きながらノリノリになってくるとお尻フリフリになるんだよねー。って、これ、ナイショだよ。
ということで、一足早いクリスマスのお話。
むかしむかしあるところに…、じゃなくて、つい先日、目黒って所に行ったんだ。目黒駅の近くに欧風の街並みを再現したような場所があって、「目黒街角クリスマス」っていうイベントをやってたんだ。なんでもそこへいけば鹿ジャーキが食べられるっていう風のウワサをキャッチしたから、実際のクリスマスにはまだ少し早いけど行ってきた。冬なのにぜんぜん寒くなかったしね。
その街角はウワサ通り、異国情緒漂うお洒落なところだった。入口のクリスマスツリーからずっと石畳の道が続いていて、小さな教会、お洒落なデザインのガーデンチェア、センスのいいクリスマス飾り。小さなお店には可愛らしい雑貨があったり、ジビエのソーセージが焼ける匂いがたまらない。そして、鹿ジャーキーがあった。もう、なにもかもボクの日常にはないものんだんだよなぁ。なんたって。ボクの家ではおじさんがロック聴いてお尻フリフリだもんなぁ。
その上、ここに遊びにくるわんこがみんな着飾ってお洒落しててさ、顔つきも都会っぽくて品があるんだよね。タヌキやアライグマが出没するようなウチの近所で出会うわんこたちとは何かが違う。うまく説明できないんだけど、老いも若きも毛がツヤツヤしてるしいい匂いするし、目は穏やかだし、猫にも優しいし、なんたってカワイイ(特に女の子が)。もはや生き物としての本質に関わる違いじゃないかって思っちゃうほど、何かが決定的に違うんだよなぁ。
そうそう、クリスマスツリーのてっぺんに「☆」の飾りがついてるでしょ。あれってちゃんと意味があるんだって。クリスマスツリーには「神の永遠の愛や神が与える生命を象徴する」っていう意味が込められてるらしいんだけど、てっぺんの星型のオーナメントは、「イエス・キリストの降誕を知らせたベツレヘムの星」を表してるんだって。
でね、クリスマスリースにりんごが飾られていたりするけど、あのりんごには、寒い時期にも収穫できる栄養のある食べ物で、神さまへの供物という意味もあるけど、アダムとイヴが食べた「禁断の果実」を意味するとも言われているらしいよ。
イヴがヘビにそそのかされて禁断の果実を食べちゃったんだけど、あまりにも美味しかったからなのか独り占めするのが気まずかったからなのか、アダムにも分けてあげちゃったんだ。そしたら二人とも無垢が失われて、裸でいることが恥ずかしく感じるようになっちゃった。すると、それを知った神さまが怒って二人を楽園から追い出しちゃったんだって。ザックリとだけどだいたいこんな感じみたい。神さまは裸が好きなのかなぁ。
それにしても、りんごを食べただけで追い出されちゃうなんて、楽園ってところはキビシイんだね。ボクにとっての禁断の果実は鹿ジャーキー(くだものじゃないけど)。そして、ボクは鹿ジャーキーを食べても追い出されることはない。いやぁ、つくづく楽園なんかじゃなくておじさんがお尻振ってる家でよかったよ。
それじゃ、素敵なクリスマスを!
っっっっっっfdq1aaaaaaa2えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええeeeeeee
(この意味不明の文字は、ホーリーがちょっと目を離した隙にぽんずさんが入力した実際のものです。)