「香り」から考えるわんことにゃんこのごはん選び

外で香りの強いものを食べて帰宅したとき、
特に焼肉屋さんに行った後などに
おうちのわんちゃん、ねこちゃんに
入念な匂いチェックをされた経験、
飼い主さんなら分かる方が多いかと思います。

私は昨日2022年7月9日、
記念すべき第一回目の森海BBQから帰宅するや否や
猫たちに凄まじい勢いで嗅がれました。

人間の家族が言うには
「匂いはしない」とのことだったのですが、
猫たちにとっては魅力的な香りを纏って
帰宅してしまったようです。

鞄の匂いチェックの様子↓

さて、この「香り」ですが、
わんこにとってもにゃんこにとっても、
「食べる」きっかけになることもあれば
「食べない」きっかけになることもあり得ます。

人間と一緒で
食欲をそそるような美味しそうな匂いがすれば積極的に食べ、
嗅いだことがない、または危険を感じるような匂いであれば
食べないこともあります。


また、食べる・食べないを決める際に
香りを重要視する子もいれば、
香りにあまり執着しない子もいます。

ちなみに我が家の猫は4匹いますが、
BBQ後の匂いチェックに来たのは写真の2匹のみで、
他の2匹は無関心でした。

つまり、この香りでこの強さなら
絶対にすべてのわんこやにゃんこが食べる!
という共通の正解はないのです。

鹿肉で例えれば、
ジビエの野生的な香りが強いことが鹿肉の醍醐味!
と捉える人もいれば、
ジビエ特有の香りが少ない方が好き…
という方もいますが、それと同じです。


美味しい、美味しくない、
食べたい、食べたくないを決めるのは
人も犬も猫も自分自身です。


そしてこれは良い、悪い、ではなく好みの問題です。

それではどんな香りのごはんを与えたら
食べてくれるのか?

この答えはいろいろな食材を食べてもらい、
その子の好みを知ることです。


ただし、人間よりも匂いに敏感なわんちゃんやねこちゃんなので、
原材料に○○が入っていれば食べる、
というパターンだけではないかもしれません。

例えば原材料に鹿肉が入っているフードを好む子だったとしても、
添加物の有無を匂いで察知して、
食べるか食べないかを線引きしている可能性はあります。

今は家畜化されて家庭犬、家庭猫として暮らしているため、
常に危険と隣り合わせではないものの、
狩りをして生活していた頃は
安全な食事かどうか判断するのも自分自身の嗅覚です。

そのため、当時の名残りが強い子も中にはいます。


しかし、これはそれぞれの子の個性です。

何にも気にせず何でも食べちゃう子、
入念に匂いを嗅いで考えながら食べる子、
結局みんな可愛いのです(笑)

とは言え、

「香り」は食べる、食べないの判断材料の一つに過ぎず、
他の要因で食べるか食べないかを決めていることもあります。

そして食べムラがある子、
好き嫌いが激しすぎる子、
おうちの子が可愛いとはいえ、
悩みが尽きない飼い主さんもいるかと思います。

食事の時間が楽しいものではなく、

苦しくつらい時間になっている場合は、
ご遠慮なく下記までご相談くださいませ。

絶対に食べてくれる方法を一発で掲示することはできませんが、
新たな視点を増やすことで食に対する悩みを解決できたら幸いです。

 

執筆者/小島香澄

執筆者について
猫と犬の手作りごはん、鹿肉販売をおこなう【モノクロキッチン】代表。
取得資格:認定動物看護師、ペット食育協会Ⓡ指導士、ペット栄養管理士、ペットフード販売士

ご相談は下記へお願いします。
E-mail:kojima@morikaraumie.com
URL :https://monochrome-kitchen.com