繋がる、広がる。
ニホンジカの課題に取り組んでいると、あれあれ?気候変動に繋がっていく?ということに気がつきます。そして、ニホンジカが増えることが人の生活にネガティブな影響を与える可能性が大きい!ということもわかってきます。もちろん、色々な対策は取られていますが、現場にいると森林内へのニホンジカの影響はまだまだ課題が山積していることが見えてきます。どうしたら、この課題に向き合えるか?そして対策につなげられるか?と考えたときに、ニホンジカ対策を専門に行っているものだけで向き合っているのではなく、色々な人に知恵を借りる必要があるのではないか?と考えるようになりました。
そこで、まずは環境に興味を持っていただける人々と繋がることが必要だと思うようになりました。
今回はお話させて頂く機会を与えていただいたのは
「Mochizuki Arekore Climate Action」MOACAー」
長野県佐久市望月で「気候危機問題」を考え、学び、アクションを起こす市民グループのスタッフの方々です。
高地に開かれた牧場の条件がニホンジカの生息に適しているため、その数を増やす要因の一つになってきています。その中に望月高原牧場があります。夜、ライトを照らすとその数はざっと数えても400頭から500頭。目視でこれだけ数えることができるのでも草地の周りの森林にはどれだけのニホンジカがいるのか想像ができません。そんな望月高原牧場のある地区を活動拠点にしてるにMOACAさん達に現状をお話できたことはとても有意義なことだと感謝しています。スタッフの皆さんは「どこか野生動物のことが気になっていた。」「森の中のことが気になっていた。」とのこと。そんな方々に野生動物ー今回はニホンジカーが私たちの生活にどのように繋がっているのかが理解していただけたことはとても有意義なことでした。
森から海への役割の一つに、先ずは今の森の状態を知ってもらう。ということがあります。今回のようなディスカッションはその一つになります。
「森の中が、何かこれまでと違うのではないか?」「何か違うのではないか?とは思うけど、私たちの生活にどう繋がっているのだろう?」そんなことを思われたなら、ぜひお声がけください。
先ずは、知ってもらうことから。そして、繋がり、広がっていくことでニホンジカのことだけでなく森につながっている自分ができることが見つけられると思います。
ニホンジカの現状は知れば知るほど解決の困難を感じてしまいますが、今回、MOACA
スタッフの皆さんとお話しさせていただいたことで、勇気と希望を見出せました。
やっぱり、繋がることって大事ですよね。