第六回 がんばれラスティ

新しい年が始まりました。ラスティもお陰様で何とか年を越すことができました。でも、残念ながら、やはり病気は少しずつですが確実に進んでいます。

12月には右の眼のレンズ(水晶体)を失いました。その前から瞬膜が張り出して、右目は見えなくなっていましたが、とうとうレンズが飛び出してしまいました。でも、本人は何事もなかったようにケロッとしています。最初はあちこちぶつかっていましたが、それも大分減りました。(犬が学んでいく力は凄いです。)そして、ラスティが殆ど痛みを感じていないようなのが何よりの救いです。(犬が比較的痛みを感じにくいからなのか、ステロイドの効果なのかは分かりません。)その後、目の表面は少しずつ引っ込んできて、獣医さんはその傷の修復力が強いことに驚いていました。

去年の暮れにはとても息苦しそうでした。最初は目の奥にあった腫瘍が、口の中にせり出してきているようです。そのせいで、食事も水も喉を通りにくい状態のようです。出血がひどい時には、口の中にそれが溜まってしまうみたいでよく眠れないようです。時々「ゲホッ!」という音が聞こえます。こちらもなかなか熟睡できません。ラスティが寝ていても、息が荒かったと思うと次には呼吸音がしない時があり、のぞき込んで息をちゃんとしているかどうか確かめたりしました。獣医さんに「酸素発生器」をレンタルするように勧められました。すごい機械があるんですね~。(動物用にも!という意味です。)16キロもあるなかなかの大きさの機械です。その機械で生成した、濃度が80~90%の酸素を犬の鼻の近くに持ってきて嗅がせるというやり方(マスク吸入)をしています。息苦しそうなときなどに使えるので、私達も安心です。(この機械を使って、酸素濃度を30~38%に保つようにした「酸素ハウス」に犬を入れるというやり方もできるようです。)

私達にとってラスティは初めての犬です。ですから、高齢になった犬との付き合いは勿論初めてです。でも、ラスティがまだ若い頃に先輩犬や老犬達と知り合いになって、飼い主さんからお話を伺っていました。「認知症で徘徊するので、ペットシートを敷いている」とか「階段が自力では上り下りができなくなったので、それまでは2階で寝かせていたけれど、階下で寝かせている」「寝たきりになった大型犬を、床ずれができないように夜の間も寝がえりをうたせてる(この大型犬の飼い主さんは恐らく当時70歳代でした…。)」など。ラスティが老犬になった今、お話をしてくれた飼い主さんや犬たちのことが思い出されます。

ラスティは認知症ではありませんが、トイレが間に合わない時もあります。そして、口からの出血があるので、ラスティの生活している部屋には、ペットシートが敷き詰めてあります。ソファーも養生してあります。そして、病気になる前は一匹で寝ていましたが今は誰かが続きの部屋で寝ています。(ラスティも、以前は人間の家族の気配があると気になって寝られないような感じでしたが、今は「一緒にいて!」と言ってきます。)そして夜中の当番は大変です。大体2~3時間おきにトイレで起こされます。その度に外に連れ出して用を足した後はざっと足とお尻を洗います。(外の水道はお湯が出ません…。)

こちらがいくら睡眠不足でも、ラスティはお腹が空くと朝ご飯の催促をしてきます。(食欲があるのは嬉しいことです!)ドライフードがそのままでは飲み込めなくなっているので、お湯でふやかして、薬も砕いて混ぜ込んで、小さな団子を作って与えています。幾つも続けて上げてしまうと喉で詰まるので、2つくらいで「アムアムごっくん」と教えて噛んで飲み込むようにさせています。朝の食事がお昼過ぎまで掛かってしまいます。介護は本当に大変です。

可愛いパピーを飼い始める時にはなかなか思いが至らなかったのですが、10~20年後に老犬になった時(そして飼い主も当然それだけ歳をとっているということ!)の介護についてもしっかり覚悟をしたうえでペットは迎え入れることが大事ですね。