知人曰く「別荘から帰る時に飼い犬を捨ててきた」と告白された35年前を思い出しました。
本当にもう35年も前になってしまったのですが、今日ははなちゃんと話している時に昔の知人の息子さんがどこにいくにもワンちゃんと連れ添っていたということを思い出しました。その子は自閉症だったかな?シュナイザーのそのワンちゃんだけには心を許しているんだよねって、知人のお話でした。ワンちゃんの存在の大きさを教えてくれたのですが、同時に思い出したのがその方の従兄弟のことでした。
昔、よく飲みに行ってました。その当時はカラオケというよりはピアノバー的なところが多くて、
食事の後によく連れて行ってもらったのです。いつも数人の人たちとワイワイと言う感じで、
今ではちょっとそのようなところにはいくこともないですが、古き良き思い出ですね。
そんなある意味で楽しいひとときに突然に告白されてしまったのです。
「実はさ、別荘に行って帰る時にね、もう飼えないから餌をいっぱい置いて一人で車で帰ってきたんだ、しばらくはね後を追っかけてきたんだけど、見えなくなっちゃった」
そんなこと、私に言ってどうなるものでもないのに、彼は言わずにいられなかったのだろうね。
すぐに連れ戻しに行ってこい!!!ってすごい剣幕で怒鳴りつけていた知人の中村さんの顔を今も忘れません。
知人とその従兄弟とは仲が良くてみんな友達って感じでした。
はなちゃんがその後どうなったのって聞かれたのですが、探しに行ったけど見つからなかったのではとうる覚えでした。
それでもうかれこれ10年近く連絡を取っていなかった中村さんに電話をすることになりました。
携帯電話のアドレスってすごいね。ちゃんとつながるんですよね。
電話の向こうの声はちょっと年取った感じでしたが、間違いなく知人の中村さんでした。
宮崎でバケーションを楽しんでいる彼の返事は「そんなことあったけ?」
「えぇ!覚えてないの????実はさ今ね、鹿の肉でワンちゃん猫ちゃんのペットフードを作っていてね、その森から海への財団のブログを書いているのだけれど、突然中村さんのことを思いだしたのよね。そして同時にいとこさんのこともおもいだしたものでね。」
しばらくは懐かしさで色々と話していたのですが、従兄弟さんにこのことを確認してくれますかって聞いたところ、一年半前に癌で亡くなったそうなんです。
ちょっとバツが悪くなっちゃいました。
まぁ人は平等に来るものが死ぬこと、と言いますよね。
いつか我が身であります。
できれば生きている間はいいことしておきたいね、
「 良きことを考え、良きことをする」
これが渡邊のモットーです。