がんばれラスティ 第五回

第五回

ラスティは頑張っています。歩くのも頑張っています。朝の散歩の時は、最初はしぶしぶ歩きですがエンジンが掛かりだすと、落ち葉が一面に積もった森の公園をサクサク歩いてくれます。(基本、まったり派なので、サクサク歩きはそう長くは続きませんけれど…。)トイレも頑張っています。以前健康だった時と比べると時間が不規則になってしまいましたが、毎日ほぼちゃんとウンチもして、オシッコもしています。時々間に合わないこともありますが、なんとなく「そろそろ出そうなんですが…。」と言って教えてくれます。(勿論、誰もいなくて外に連れて行ってもらえないと、黙ってそこら辺でしてしまうこともあります。)歩いたり、ちゃんと排便したりという普通のことができていて、嬉しいな…と思います。

普通のことが嬉しい反面、変化にはやはりドキッとします。実は一週間ほど前から、瞳膜が出たままになった右目に加えて口の中からも出血するようになってきました。口を大きく開けることができないようです。口の中に何か異変が起きていて、開けにくくなっているのかもしれません。今までやっていた遊びで、こちらが投げた物を取りに行ってくわえて“逃げる”(もともと、返しに戻っては来ません…)ということもやらなくなりました。出血のことで獣医さんに相談したところ、飲み薬に加えて、「口の中の出血しているあたりにステロイドの軟膏を塗ってください」との指示がありました。ラスティは「本気噛み犬」でしたから、口の中に手を入れるのはちょっと怖いので、15センチくらいの長い綿棒に軟膏を塗って口の中の出血していそうな場所に塗布しています。薬の効果があったのか、先週より出血は多少減ったようです。なるべくこのまま症状が悪化しないといいのですが…。

ステロイドを使っていると水分を欲するだけでなく食欲も増すらしいです。以前は他のワンちゃんが何かおやつを貰っていたりしても殆ど興味を示しませんでしたが、このところ公園でワンちゃん達が集まっていると、「あっ!あそこで何かもらえるに違いない!」と急いで寄って行きます。時には、犬を連れてもいない人がウエストポーチや鞄に手をやっただけで「あっ!きっとボクに何かくれるんだ!」と勘違いして走っていきます。一瞬恥ずかしい気もしますが、薬の副作用ですから仕方がありません。それに病気と闘っているときは、食欲があるということはとても大事で安心できます。

ステロイドの副作用には、他に「体全体の毛が薄くなる」というのがありました。以前のブログに書きましたが、ラスティはダブルコートの犬で、寒くなってくると皮膚に近いところにモフモフっとした短めの毛が生えてくるのですが、今年は未だ余り生えてきていません。人間でも歳をとると髪の毛が薄くなりますから、ラスティも歳のせいで薄くなってきたのかな?それとも今年の秋は季節が不順だったので毛が生えにくいのかな?と思っていましたが、薬のせいかもしれません。毛だけでなく皮膚そのものも薄くなり感染しやすくなる、とありましたので、なるべく体を清潔にしてあげた方が良いようです。以前より気を遣って手を掛けなければいけない事が増えました。でも、それができるのは幸せな事だと思います。