【新連載】がんばれラスティ1

 

まえがき

人の出会いの神秘さを感じて、人間の思いを超えたところである意味で神の領域での出会いを神秘というのかなと改めてこの漢字に思いを馳せました。Wikipediaで調べたら神秘(しんぴ)とは、人間の知恵では計り知れない不思議、普通の認識や理論を超えたこと。 でした。今回ご紹介しますラスティ君との出会いもそんな感じであります。ペットを飼っていないのでワンちゃんの気持ちも飼い主さんの気持ちも案外とわからないところでペットフードを作っていますので、少しでもお近づきになりたいなぁと思いながら散歩の途中でお声がけさせてもらいます。そんなところでのラスティとオーナーさんとの出会いがありました。話が弾み、ラインのアドレスの交換もしてラスティ君の事ブログに書かせてねってお願いをして、、、。
の出会いからすぐにラスティ君の病気がわかりました。
膵炎にかかった森海の宮田友紀子理事のハッピー君は本当に元気に回復して、骨太なハッピーになりましたから、これからどのようになっていくのかわかりませんが、ラスティ君が回復してくれることを切に願いながら、「頑張れラスティ君!」というタイトルでオーナーの方のブログを掲載します。これから何編書いてもらえるのかわかりませんが、皆さんからのエールをお届けしていけたらすごい愛で溢れそうです。「頑張れラスティ君」ご期待ください。

 

 

————

 

初めまして。ボーダーコリーのラスティです。男の子です。見かけは「艶々の黒い毛で、若い!」ってよく言われるんですけど、実はもう13歳のおじいちゃんです…。彼はいつの間にか私の年齢を越えてしまいましたし、最近どうも大きな病気を抱えてしまったようですが、老々介護にならないようにと、こちらはストレッチに励みながら毎日彼との散歩を楽しんでいます。

 

先日、林試の森公園で、渡邊さんに「ワンちゃんの写真を撮ってもいいですか?」とお声をかけて頂きました。「遅めのスカウトか?」とルンルンの飼い主は「うちの子イケメンなので~」と『マズル』を外して写真を撮って頂きました。

ラスティがはめているのはオレンジ色のマズルで、これは『噛みつき防止用の口輪』のことです。実はラスティは突然噛みつく危険があるので、普段マズルをつけて散歩をしています。

ボーダーコリーは犬の中でも特に頭が良い犬種と言われていて、人間の言葉もよく理解する子が多いです。運動能力も抜群で、人間の口笛の指示で羊の群れを上手に追ったり、災害救助などの場面で活躍したりしています。他にもアジリティーやドッグダンスの競技会でよく優勝するのはボーダーコリーだったりします。ただ、中にはとても神経質な子もいます。

ラスティはかなり神経質な弱虫な子犬だったのだと思います。ラスティを飼いはじめて問題が起きて私も色々学んでわかったのですが、そういう子は「群れ」にとっては足手まといになるので群れから排除されがちなのだそうで、ブリーダーさんのところで兄弟からいじめられていたみたいです。そういう子犬だったのですが、なんと生まれて初めて犬を飼う「初心者飼い主」のところに来て若干?甘やかされて育てられたものですから、次第に「神経質で弱虫なのにオレ様~」な犬になってしまいました。

多い時は週に3、4回、噛まれてケガをしていました。家族みんなが噛まれましたが、なぜ噛むのか原因が分からないことが多かったです。「撫ぜて~」というようにスリスリしてくるので撫ぜてやると突然噛みつく。他の犬に会って興奮して噛みつく。風が吹いても噛みつく。何もなくても突然噛みつく。…なぜ?…って毎日思っていました。

勿論、ボーダーコリーが皆神経質なわけではありませんし、穏やかで、飼い主に従順な犬が多いですし、神経質で難しいとしても、上手にしつけをすれば大丈夫です。必ずしも小さいうちでなければ躾けられないわけではありませんが、なるべく小さいうちの方が、躾けやすいとは思います。ラスティは今では普段は穏やかな犬で、家ではマズルを外して生活していますが、散歩の時は用心のためにつけています。このところ暑くて息苦しそうなので外してやりますが、本人が「エ?マズルはめないんですか?」と言ってきます。実ははめる時に、中におやつを入れてあるんです!それが欲しいために、わざと「水が飲みたい」とか「草が食べたい」とか言ってくる時もあります。なんと言っても頭の良いボーダーコリーなので!?