【夢旅 061】真夜中のバターチキンカレー

 

 

 

 

辛い(からい)は辛い(つらい)

62日。時間にすると1,488時間。実にこれだけ長い間ボクは原稿を書くことをサボっていたんだなぁ…。いやいや、サボってたなんて人ぎき、いや、猫ぎきの悪いことを言っちゃあいけませんよ、あなた(自分で言ったくせに人のせいにする)。89,280分(分にしてみたら膨大な時間に感じて呆然とする)もの長きにわたってなぜ書かなかったかというと、忙しかったのね(なんてことはない。意外と単純な理由だったりする)。正確に言うと、忙しくなったホーリーが猫の手を貸して欲しいと泣いて頼むから仕方なく一緒にクソ忙しい5,356,800秒を送ってたってわけ(秒にしたら気絶しそうになった)。

その間いろいろあった。
まず、ワミさんがいなくなってしまった。「札幌のクイーンに行ってくる。」と言い残して、北海道という遠い遠い北の国に旅立ってしまったんだ。
ボクは思った。
あああ~、ついに稼ぎの悪いホーリーに愛想をつかして出て行ったに違いないと。きっと、いつもふらっと出かけて行って数日の間音信不通になり、どこで何をしてるのか、仕事してるんだかなんだかわからないホーリーに嫌気がさして、”推し”のホストかなんかを追っかけて札幌の「クイーン」なんていうホストクラブまで行ってしまったんだ。たぶん、そうに決まってる。じゃなかったら、六本木あたりのマンションの一室でムチを振るう女王様として君臨しているのだろうか。それとも、お金を持っていそうなおじ様に甘い言葉で近づいて、ケツの毛一本(お下品でごめんなさい)残さずむしり取るようなことをしているのだろうか。いやぁ、でも、犬と子供は殴って育てろ的な昭和の時代を生き抜いたおばちゃんのハニートラップに引っかかるようなおじ様なんていないよなぁ…きっと。

いずれにしてもワミさんが出て行ってしまい、ボクとホーリーはさまざまな憶測と妄想に取り憑かれてしまったのだ…。

そして2日後(たった!)、ワミさんはニッコニコのご機嫌笑顔で帰ってきた。
なんでも、「クイーン」というロックバンドの札幌公演を観てきたという。そして、帰ってきた2日後、同じく「クイーン」の東京公演を2夜連続で観に行った。いずれもご機嫌で帰ってきたことは言うまでもない。

ボクたちの憶測と妄想は宇宙の彼方に飛んでった。

ってさぁ、バターチキンカレーってなんのことよ。って思うよね。そうだよね。カレーの話ひとっつもしてないもんね。わかるぅ~。

つい数日前、ホーリーがいきなり真夜中にカレーを作り始めたんだ。もうほとんど何かの発作みたいな感じで。時間は日が変わって午前0時半くらい。
なんだって今頃カレーなわけ?
って聞いたら、「冷凍庫にナンがあるから。」だって。「そこに山があるから。」って言った登山家みたいな返答だよね。2ヶ月間冷凍庫に放置したナンがあるから食べなきゃってことらしいんだけど、それ今? 今じゃなきゃダメ? 真夜中に辛い(からい)刺激物、あんたみたいなオジサンの体には辛い(つらい)と思うなぁ。もっと胃に優しいもの食べたほうがいいと思うよ。せめてカレー味の雑炊とかにしといたほうが身のためだよ。どうしてもナンを食べたいんだったら、ナンにツナマヨとかどうよ。
カレーみたいな刺激物、しかも玉ねぎどっさり入りのものは猫はぜったい食べてはいけないんだけど(玉ねぎやネギを茹でたスープも飲んではいけない)、ナンにツナマヨはちょっと魅力的。真夜中だけどボクも付き合うよって言ったところでバカの耳に念仏。
まったく聞いちゃいない。

結局、ヨーグルトとかトマトを使ったバターたっぷり辛い辛いカレーを作って食べちゃったんだ。あーあ、なんで食べちゃうかなぁ…。と、ぼやいたら、「ナンで食べました。」とのこと。なるほど、ごもっとも。

で、あっという間に完食しちゃったから写真もない。冒頭のカレーの写真、あれは、ボクと一緒に行った伊豆高原のドッグランがあるカレー屋さんのチキンカレー(もちろんボクは食べてない)。

最近、ホーリーがちょくちょく伊豆高原に行くようになった。あそこは寒くないから、必然的にボクも一緒に行ってやる。でも、彼は雨男。しかも、超絶雨男ときた。どこかに行くというと、かなり高い確率で雨が降る。一緒に行く身としてはカンベンしてほしいんだけど、今となっては偶然でもなんでもなく、もうほとんど体質のようになってるらしい。
だったら、砂漠にでも行って水に困ってる人たちを助けてあげたらどうだろう。砂漠に超絶雨男。井戸を掘るよりホーリーを連れて行くほうがコスパもタイパも良いのではないだろうかと思う。
ホーリーを砂漠に連れて行って、じゃんじゃん雨を降らせて豊かな水に恵まれた砂漠のオアシスをいっぱい作ってたくさんの人に感謝される猫になるのも悪くないよなぁ。

と、久しぶりに書いたら話があっちこっちに飛びまくっちゃったけど、猫は自由で大胆、そして無責任だからいいのだ。
そんなボクだけど、お留守にしている間、ひとつ恋をしちゃった。次回は、その恋のお話でも書こうかな。あっ、でもボクは猫だからね。自由で大胆で無責任な。期待はほどほどに、ね。