がんばれラスティ 第四回

ご挨拶に、「本当に暑いですね~」の言葉しか出てこない長かった夏がやっと終わって、このところ漸く季節が移ってきたのが感じられるようになりました。朝の散歩の頃の気温は大体10℃より少し高いくらいでしょうか。ラスティもまるで別の犬の様に元気になってきました。夏場あんなにぐったりしていたのは、年齢や病気が原因ではなく気温が高かったせいのようです。(よかった~!)長毛のお友達犬も、夏とは打って変わってはしゃいで飛び跳ねています。

夏場の暑さ対策として、以前サマーカットにしているボーダーコリーに会ったことがあります。一匹目のワンちゃんは、一度サマーカットにしたらなかなか毛が伸びなくて「だんだん寒い季節になってくるのにこのまま伸びなかったらどうしよう…」と飼い主さんが心配していました。(そのワンちゃんにはその時しか会わなかったのですが、その後どうなったのでしょう…冬までにちゃんと毛が生えたかしら?)別のもう一匹は、毛の伸びるのがとても速くて夏場に何回かカットするというお話でした。人間でも髪の毛の伸びるのが速い人と遅い人がいますが、同じ犬種の毛であっても個体差があるんですね~。(当然と言えば当然なんですが…)

ラスティや他の長毛の犬にとっては、これからどんどん過ごしやすい、いい季節になっていきますが、反対に毛の短いワンちゃんや、薄いワンちゃん達にとっては、寒くなると元気の出ない子もいるようです。そういうワンちゃん達は寒さ対策で、飼い主さんの心のこもった手編みのセーターやおしゃれなコートを着せてもらってお散歩しているのをよく見ます。何か着せないとブルブル震えてしまうし、散歩に行きたがらない犬もいるそうです。みんな一応毛皮を着た犬ですが、やはり犬種によって体感温度も随分違うのですね。

違うのは体感温度だけではなくて、毛の質によってお手入れも大分違うようです。ボーダーコリー全般はどうか分かりませんが、うちのラスティは普段のお手入れは自宅でのシャンプーだけですが、プードルなどシングルコートの犬はトリミングサロンで頻繁に毛をカットしたり、抜いたりしないと、毛が絡まったり皮膚のトラブルが起きたりする犬種もあるようです。ラスティは黒白ボーダーですが、黒い部分が他のボーダーコリーより直毛でカールが少ないので、それが故に黒光りして艶々に見えます。ですからシャンプーやブラッシングを余りしなくても(試しに半年シャンプーをしなかったこともありました)、「艶々できれいすね。」とよく声を掛けて頂きます。シャンプーの頻度は飼い主さんの考え方もありますね。お友達犬の飼い主さんで「一年以上シャンプーはしない。前回いつしたか忘れた。」という人もいました。(すごい自然派!)ラスティは、たまに季節の変わり目などに、皮膚がカサカサになることがあるので、そういう時は、犬友さんから教えてもらったのですが「ヒバ油を薄めた液」で皮膚をマッサージしてあげます。とてもいい香りがしますし殺菌効果もあるようです。いい香りに包まれて、犬にとっても飼い主にとっても最高の癒しの時間です!