2024年11月15日 / 最終更新日 : 2024年11月15日 moriumi_wanko コラム

愛犬のペットフードを変更した際の体調の変化と注意点

犬の健康は、適切な栄養バランスの取れた食事によって大きく左右されます。ペットフードを変更することは、犬の健康改善や特定の健康課題への対応に有効ですが、体調や行動に変化が生じることもあります。以下では、ペットフード変更時の体調の変化についての考え方や、変更時に注意すべきポイントについて解説します。

犬のペットフードを変更する理由には、以下のようなものがあります：

年齢やライフステージに合わせた栄養管理
子犬から成犬、シニア犬へと成長するにつれて、必要な栄養素やエネルギー量が変わります。ライフステージに適したフードに切り替えることで、犬の健康と生活の質をサポートできます。
特定の健康問題に対応するため
アレルギー、肥満、関節の問題、消化器のトラブルなど、犬が抱える健康問題に対処するため、低アレルゲンフードや低脂肪フードに切り替えることが推奨される場合もあります。
品質の向上
オーガニックや無添加フード、またはタンパク源が異なるフードなど、より安全で高品質なペットフードに変更することで、愛犬の長期的な健康維持を目指すことができます。

新しいペットフードに切り替えることで、犬の体調にさまざまな変化が現れることがあります。以下は、よく見られる体調変化です：

消化不良や下痢
新しいフードに慣れていない場合、消化器が不安定になることがあります。下痢や軟便が見られる場合は、消化がうまくいっていない可能性があります。
被毛や皮膚の状態
特定の栄養素やアレルギー成分が新しいフードに含まれている場合、皮膚のかゆみや被毛のつやに変化が現れることがあります。アレルギー反応や不足する栄養素がないか確認することが大切です。
体重の増減
フードのカロリーや脂質量が変わると、体重に影響が出ることがあります。体重が増えすぎたり減りすぎたりした場合、フードの量や内容を見直す必要があります。
活動量やエネルギーの変化
犬のエネルギーレベルや活動量も、食事内容に影響されます。特に高タンパクや低脂肪のフードに変更した場合、元気が増すこともありますが、逆にエネルギー不足で疲れやすくなることもあります。

フードの変更には、段階的な導入が推奨されています。以下のステップを参考にしてみてください：

急に新しいフードに切り替えると、犬の消化器が対応できずに体調不良を引き起こす可能性があります。通常は1週間程度かけて、旧フードと新フードを混ぜ合わせ、徐々に新しいフードの割合を増やしていく方法が一般的です。

フード変更の際は、毎日の排便や活動量、食欲、被毛の状態などを観察することが重要です。特に排便の状態が健康の指標になるため、硬さや色に変化がないか確認しましょう。また、食後に吐き戻す、痒がる、元気がなくなるといった症状がないかも注意深く見ることが大切です。

フードを変更した際には、犬の体重管理が欠かせません。定期的に体重を測り、適切な体重を維持できているか確認しましょう。特に成犬やシニア犬は体重増減が健康に大きく影響するため、注意が必要です。

犬の体調に合ったペットフードを選ぶためのポイントとして、以下が挙げられます：

成分の確認
フードに含まれる原材料や添加物が犬にとって安全であるかを確認しましょう。無添加やオーガニックのもの、特定のアレルギー源が含まれないものを選ぶと安心です。
ライフステージに合わせたフード
子犬用、成犬用、シニア用など、年齢に応じたフードを選ぶことが推奨されます。特にシニア犬は、関節ケアや消化を助ける成分が含まれたフードが適しています。
獣医師のアドバイス
健康問題を抱える犬や体調変化が見られる場合は、かかりつけの獣医師に相談し、適切な食事の選択についてアドバイスをもらいましょう。特に腸内の健康を維持するためのプロバイオティクスや、関節の健康を助けるグルコサミンなど、補助的な成分が含まれるフードを選ぶのも効果的です。

ペットフードの変更は、犬の体調や生活の質を大きく左右します。徐々に切り替えることや体調の変化を観察することで、犬に合ったフードを安全に導入することができます。また、犬の健康状態やライフステージに合ったフードを選ぶことで、長期的な健康を支えることが可能です。

一般財団法人森から海へは、オーガニックの国産鹿肉ペットフード「鹿のめぐみ※」を通じて、犬と猫の健康と、鹿の命を無駄にせず使い切ること、そして、猟師の育成など自然環境の保全に貢献しています。※ドッグフード＆キャットフード両用

<写真:グラフィックデザイナー/フォトグラファー　ほりまさゆき氏>