チャチャ日記 3

毎朝、チャチャと散歩に出掛けると色んな種類の犬と出会う。
トイプードルや柴犬、ミニチュアシュナイザーやスピッツなど、犬の犬種は様々で、そしてまた犬の性格も様々なのだなぁ~と思うのだ。
僕もこれまでに3種類の犬を飼ってきたけれど、その性格は様々だった。犬種による違いもあるけれど、同じ犬種でも犬の性格はまったく違うものだ。人間と同じように犬にも個性がある。
「あなたにまったく興味ないです。私は犬見知りなんです。」という無関心な犬もいれば「俺に近づくんじゃなぇ、近づいたら嚙みつくぞ、俺はハードボイルドなんだ!」という強面の犬もいる。
「私に近づかないでください。初対面の犬とは話をしないことにしてるんです。」という消極的な犬もいる。
しかし、チャチャはどんな犬よりも明るくて積極的な性格だ。
今にも食いつきそうな喧嘩腰の犬にも尻尾を振って走っていき「ねぇねぇ、僕と遊ぼうよ。楽しいよ!」と話し掛ける。
「うるせぇ!近づくんじゃなぇ!噛みつくぞ!」
「どうしたの?遊ぼうよ遊ぼうよ!」とまるで気にしていない。
「止めて下さい。今は静かに散歩を楽しんでいる所です。朝の空気を楽しんでるだけです。」というお嬢様のような犬にも
「何して遊ぶ?ボール投げ?レスリング?追いかけっこ?何でもいいよ!遊ぼうよ!」と一方的に絡んでいく。
そのポジティブな性格には父親ながら呆れ返ってしまう。。
相手のノリが悪いと知ると、いきなり芝生の上をもの凄い勢いで円を描いて走り出し、あまりの元気よさに相手の犬の飼い主が笑い出してしまうこともしばしばだ。
この性格一体どこから来るのだろう?
僕も少しはチャチャの性格を見習わなきゃいけないと毎回思ってしまう。
その時、ふとチャチャの性格を人間で言うとどんな人だろうかと考えてみた。
真っ先に思い浮かんできたのは渡邊智恵子さんだ。この森から海へプロジェクトの代表渡邊智恵子さんは超ポジティブ積極的。
どんなプロジェクトにもすぐに「それいいよ!いいじゃない!イケるよ!」とやる気になる。
ノリが悪い人がいると「どうしたの?おもしろいじゃん!一緒にやろうよ!打合せは明日でいい?!」と自分からどんどん動き出す。
渡邊さんのパワーに僕は毎回関心しているのである。
考えてみたらチャチャと智恵子さんとは大きな共通性があることにも気が付いた。
智恵子さんは日本の森を守るために鹿を捕獲して鹿肉の普及に努めている。
チャチャは毎日鹿肉を食べて鹿肉の旨さをアピールし鹿肉の普及に努めている。つまり智恵子さんとチャチャは同志なのである。捕獲して応援する智恵子さんと食べて応援するチャチャ。
智恵子を縮めているとチャコ、なんだか似てないか?子供の頃のニックネームがチャチャだったら生まれ変わりだ。
スマン!恐ろしいこと考えてしまった。

執筆者

本田 亮 ほんだ りょう
CMプランナーとして、ピッカピカの1年生など数多くのキャンペーンを企画・制作してきた。
サラリーマン転覆隊隊長として、世界中の海山川を旅し、その体験をアウトドア雑誌などで連載中。
環境マンガ家として、様々な社会問題を取り上げ楽しくわかりやすく解説している。