森林ガイドの池田雅子さんが、命の循環について記事を書いてくださいました。

自然の循環の中で、今 ニホンジカが増えてしまっています。

ニホンジカが増えることにより、森の草木がなくなるだけでなく、森の枯葉や腐葉土がなくなってきています。それは昆虫や鳥、動物たちが森から姿を消すことに繋がります。

このままニホンジカが増え続けたらならばいつか森が消えるかもしれない…。

シカには罪はありません。

しかし、これまでのような命の循環に変化が起きてしまうことは、私たち人の暮らしにとって都合の良いことではありません。

ニホンジカが増えてしまうような自然の循環を作り出している理由が人の生活にあるのだとしたら、人が継続して暮らしていくことも困難な環境が増えるでしょう。

 

樹木が枯れ、倒れ、草もない森では表土が現れてきています。そのような森林はもはや緑のダムの力はありません。雨が降り、土壌に蓄えられない雨水はそのまま土を流しながら川へと流れ込みます。土留ができなくなった斜面は崩れ土砂災害となり人の暮らしを襲い、巻き込みながらやがて海へと流れこむでしょう。

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