土曜日の朝6時、こんな出来事がありました。

土曜日は毎週倫理法人会のモーニングセミナーがあって朝5時ころの電車に乗って

目黒から荻窪に参ります。

今日はちょっと遅くなったのですが、いつものように山手線に乗りました。お席が空いていたのでお隣のおじさんに会釈をしてここ良いですか?って聞いて座りました。

おじさんは何か心を許したのでしょうか、

「今日の午後は雨が降るんだけど、大丈夫かい?いつも夜8時過ぎでないと帰れないので奥さんに天気予報はちゃんと調べてくれと頼んでいるから、風呂入ったらすぐに寝る時間だろう。いつも枕元に明日の天気って書いたメモが置いてあるんだよ。いつも朝がこのくらい早く出るからね。テレビもあまり見てないからね。」

そんなことをいっぱい話してくれました。それで渋谷で下りる直前に、きっとさっき買ったばっかりだろう冷たい缶コーヒーをバックのサイドポケットから取り出して、私にくれるんです。

きっと工事現場で働いているんだろうなって思えるようないで立ちでした。

これはもらえないなって思って「おじさん、私コーヒーは飲めないの、ありがとうね!!」ってお返しをしました。おじさんそっかわかったって感じで、電車を降りていきました。

今は電車でお話をすることが憚れるこの頃だから、おしゃべりができたことが嬉しかったのかしらね。渡邊もほのぼのといい気分でした。

そうこうしていると新宿に到着、

山手線から中央線に乗り換えたホームについたところ、なんと若い男性がまさに寝込みそううずくまっていました。バックは空いたまんま、スマホがバックから落ちそうになっていて、「ちょっとお兄さん、すぐに電車が来るからそれに乗るんでしょ?寝ないで!!!」

って起こしました。

どこまで行くのか聞いたら吉祥寺だといいます。渡邊は荻窪で下りるので、こりゃ絶対に寝過ごしてしまうなって思ったので、近くにいたおじさんにどこまで行くのって聞いたら武蔵小金井とか言うのです、「じゃさ、このお兄さんが吉祥寺についたら起こしてやってくれない?」ってお願いをしたんです。そしたらおじさん、「わかった、おい兄ちゃんちゃんと起きて、ほら財布が出てるぞ、危ないぞ!」って言ってくれて、一緒に中央線に乗ってくれたんです。

そうして新宿から荻窪に行く間にそのおじさんが自分の仕事の事とかを話出すのです。今日は本当は仕事じゃなかったけど、頼まれたからね。なんて。ほんの10分くらいの間にずっと話してくれてました。

先ほどの山手線の渋谷まで一緒だったおじさんも、このおじさんも本当におしゃべりをしたかったのだろな。いつもマスクをしてコミュニケーションをしないという毎日に、朝早くの電車で人畜無害そうなおばさんに何か親近感を覚えてくれたのでしょうかね。

「このお兄さんが吉祥寺についたら起こしてやってね!」「大丈夫、今日は少し早めに出てきたから一電車遅くなっても間に合うから、吉祥寺で卸してあげるよ!」って言ってくれたんです。お兄さんにはちゃんと吉祥寺で降りてよ!!って大きな声で耳元で叫んでみたけど、起きなかった。

土曜日朝の電車の中での出来事。

一日がとっても幸せでした。