ボブがレオになった日

ボブ(チワワ)の元飼い主は若いシングルマザーでペットを飼育不可の団地に5年程ケージに入れっぱなしで飼育していた。

犬を飼っている事が管理人に知られてしまったら、その団地を出ていかなければならない。最悪の場合は保健所行きになってしまうとそのボブの飼い主の親しい方から私の友人に何とかしてあげてほしいと相談があった。

私の友人はボブを迎える余裕がなく様々な事情で難しく悩んでいたところ、ある団体の代表者が『応援するから助けてあげなさい』と私の友人に手を差し伸べてくれた。

ボブを元飼い主から引き渡してもらうまで大変で手放すまで数ヶ月を要した。

ボブは保護するまでお腹に5センチ位のできもののようなものがぶら下がっている状況で、その処置さえなされて無かった。

ちょうど私の姉が小型犬で保護犬を探していた。その時、偶然にも友人がFacebookでボブの里親募集を投稿していた。

それから直ぐに私の姉が譲渡することに決まり私が福岡までボブを新幹線で連れて行くことになった。内心、新幹線の中で吠えてしまったらと心配したがボブはとっても頭の良い子でペットバックの中で大人しく静かで居てくれた。

知人家に着くや否や長い間この家の家族だったのかと思うくらい家中を走り回り姉や義兄、甥にも元気に明るく人懐こいボブであった。

りんごが大好きで、お散歩の時間になるとリードを咥えて持ってくる。お散歩から帰ってくると足を洗わないとお部屋に入らない。お留守番だよと言うとひとりで静かにソファでおねんねする。お出かけ出来るとわかると玄関で待っている。玄関のチャイムが鳴る1回だけワンと吠えて教えに来る。

 

 

しっかり者で賢いレオは最近は姉の家族の長男になり甥が次男になった。そして最近はお散歩で逢う可愛らしい女の子がお気に入りになった。ガールフレンドのラブちゃん!

ボブからレオちゃんになった。今レオちゃんは優しい家族に囲まれ毎日、幸せいっぱいに暮らしている。