はじめまして、Moon.

はじめまして。

3歳になるゴールデンレトリバー(以下ゴル)を数カ月前に迎えたばかりの、人より犬好きの京都在住主婦・平井万紀子と申します。

森から海への代表理事・渡邊智惠子さんと「注文をまちがえる料理店」という認知症のある方々が活躍する空間で、お出会いし、ご縁をいただき、こちらのコラムに掲載させていただくメンバーとなりました。
どうぞよろしくお願いします。
簡単に自己紹介をしたいと思います。
実母が認知症で、数年前から同居しているのですが、そんな母の口癖が「働きたい」でした。
認知症になれば「何もできなくなる人・100%介護される人」だと思っていましたが、母との同居から多くのことを学び、「できなくなったこともあるけれど、できることもある!」ことに気づき、京都で「まあいいかlaboきょうと」という認知症のある方々が、さまざまな形で活躍する活動を運営しています。
家族は、夫・母(85歳)・娘2人(22歳・16歳)・私・そして最近我が家にきてくれたゴルのmoon(3歳男の子)です。
日々のmoonとの生活を中心にこれから綴っていきたいと思います。よろしくお願いします。
それでは早速・・
私たち家族がゴルを飼うのはmoonで3匹目です。
今までの2匹は子犬(2カ月)から、1匹目は新聞に掲載されている記事を見つけて、2匹目はインターネットで検索して出会ったゴルでした。ゴルの子犬は本当に天使です。天使が家に舞い込んできたーー!という毎日で、それはそれは、楽しく可愛く癒しの日々です。でも、今回は成犬からの譲渡。。どうなるか少しの不安とゴルを迎えるうれしさとで、ちょっと複雑な気持ちでした。
成犬を迎えようと思った理由は、保護犬の存在・殺処分の現状を知った下の娘が「捨てられ死を待つだけの犬がいるのなら、そういった犬を救いたい・探したい・飼いたい」という思いからでした。
探し始めるのには、正直勇気がいりました。インターネット越しからこちらを見つめる数えきれない数のワンちゃんたちの笑顔‥。選ぶことすら罪悪感を感じます。私たち人間の利益のために多くの命が奪われている現状‥、支える団体もあれば、何の罪もない動物たちを犠牲にする人がいるのも事実。
可哀そう‥と思っているだけでは何も始まらない。
今、目の前でできること。それは、1匹でもご縁のあるワンちゃんを大切に育てることだと思い、いろいろな団体にたくさん問合せをし、またマッチングにも行きました。
そこでわかったのが、保護されているワンちゃんたちとのマッチングの難しさです。
そんなあきらめかけていたときに出会ったのがmoonでした。
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moonは保護施設ではなく、警察訓練所にいたゴルでした。血統がよく、賢く、モデル犬として活躍していたらしいですが、ゴルとしては大きすぎるということ、ビビりであったこと等で、このままおいていても、警察犬になるわけでもないということで、訓練所内でひっそり暮らしていたゴルだったのです。
娘が一目ぼれし、見に行った日に連れて帰りました。
奇しくもその日は、5年前に亡くなったチャッピー(2匹目ゴル男の子)の命日でした。
そんなことを意識したわけもなかったので、後でびっくりした次第です。
成犬から飼うのは初めてだったので、たくさんの戸惑いとわからないことだらけの毎日が始まりました。
40キロもある大きなゴルなのに階段も登れない。犬だったら大好きであろうはずの鶏むね肉の炊いたものをあげようとしても口も開けてくれない、3歳のヤンチャ盛りのゴルなのに遊ぶこともしないで、ずーっとジィーッとしている、音が怖くて散歩も行けない‥。
想像もしていなかった連続でした。
今はもうかれこれ4カ月経つので、音恐怖症の恐怖心だけは、まだ払拭できませんが、それ以外はほぼクリアしています。
また、これから日々のmoonとの暮らしを綴っていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。お読みいただきありがとうございました。
我が家に来た初日の不安気なmoon。どこに腰を下ろしたらいいのかさえも戸惑っていました。