【夢旅 008】 ファーストキス

 

 

 

初めてのKissは、カツオおかか風味

Love  is  real,  real  Is  love
Love  is  feeling,  feeling  love
Love  is  wanting  to  be  loved

先週、ギンザを旅したついでに「ヒビヤ」ってとこに行ったんだ。
え? そうだよ、2本撮りってやつ。1回の旅で2本作っちゃう。テレビ番組でもよくやる手だよね。1粒で2度おいしい。(って、昭和かよ!)

ヒビヤはギンザよりも人が少なくて、歩くスピードもゆっくりしてるから、ホーリーに抱かれなくてもヒョイヒョイ歩けるんだ。気絶しそうなほどアワアワしないで、ゆっくり周りを見ながら歩けるのがウレシイね。途中で「キューピッド」にも会ったよ。

 

 

 

 

 

 

 

ボクは「キョーピッド」と「天使」っておんなじだと思ってたんだけど、違うんだってね。

みんなは知ってた?
ホーリーがググったのを見て初めて知ったんだけど、キューピッドは、古代ギリシャ神話とかローマ神話に出てくる「愛の神さま」で、弓矢と矢筒を持ってるんだ。黄金の矢で恋を叶えたり、鉛の矢で失恋させたり自由自在。猫でも人間でも思うがまま。

天使は「神さまの使い」なんだって。そんで、面白いことに天使には階級があって、下の階級になるほど人間に近くなるらしいよ。もしかしたら、いちばん下の階級の天使は上司(っていうのかなぁ?)のお使いでコンビニに買い物に行かされたりしてるのかもね。「おかかとツナマヨのおにぎりと唐揚げ買ってきて!」なんてね。なんか笑える。

キューピッドが恋を叶えるのは素敵だけど、ちゃんと考えて射ってんのかねぇ。だってまだ子供でしょ、しかも男の子(さっき会ったキューピッドのお股には小さなお○ん○んがついてた)。まさか、無差別にバンバン矢を射まくってるんじゃ…。

およよ? 待てよ! もしかして、ねぎま(一緒に暮らしてる女子猫)は、キューピッドに黄金の矢で射られたのかも!
野良猫だったボクたちが今の家で暮らすようになって間もないある日、突然ボクの前にねぎまがやってきて、ガン見するんだ。それまでの経験だと、そのあと間髪入れずに猫パンチが飛んできてめっちゃ殴り合いになるんだけど、そのときはいきなり “チュッ” ってきた。”にゃっ” という間もないくらい速かった。猫パンチよりも。1ミリも動けなかったね。

これがボクの初めての女子とのキス。で、実は、ちょっとおいしかった。朝ごはんが猫缶だったんだ、国産の。だからボクの「ファーストキス」は、カツオおかか風味。あれだよね。やっぱ、カツオってのは国産に限るよねー。うーん、今度は鹿ジャーキーのあとがいいかなぁ。テヘッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ずっと舗装された土のないカチカチの道で、都会を歩くのにも疲れたから、大きな公園に行ったんだ。ヒビヤ公園っていうところ。江戸時代に埋め立てられるまでは海(入り江)だったんだって(これもホーリーがググった)。公園の中にある池の水って、もしかして、あの泣きそうなほどしょっぱい水なのかなぁ…。まぁ、試してみようなんて無謀なことはしないけどね。

公園を散歩しながら、しれっと「ホーリーのファーストキスは?」って聞いたらね、なななんと、ヒビヤ公園だったんだって! マジで? ここぉ?!
映画館で映画を観たあと、ヒビヤ公園まで歩いて、池のほとりで “チュッ” ってしたらしいよ(ベタだねぇ)。映画はなに観たかぜーんぜん憶えてないし、そのあとどうやって帰ったかも記憶にございませーん、だって(ある意味酔っ払い)。キスのことしかアタマになかったんだろうなぁ。そんで、「味は?」って聞いたら、「コーラ味」っていってた。へぇ、そこは憶えてるんだ。
あなたのファーストキスはなんの味?